2024年4月からはじまった朝ドラ「虎に翼」。
第2週では寅子が明律大学女子部に入学し、新しい仲間と出会いました。
そしてある夫婦の裁判を傍聴することになり、皆で弁護の仕方や判決を考えましたがどうやっても望むようにはならないことに悶々とします。
しかし、最終的には輝かしい未来につながるような判決を目にすることができ晴れ晴れとした気分になりました。
また、法律とは相手を痛めつける武器なのか、はたまた弁護するものを守る盾や傘のようなものなのか、よねと寅子は意見を同じくはしませんが、それでも少し歩み寄れた2人だったのではないでしょうか。
虎に翼の基本情報
放送局 | NHK |
---|---|
放送時間 | 毎週月曜~土曜 朝8:00~8:15 |
出演者 | 伊藤沙莉、石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智 |
主題歌 | さよーならまたいつか!/米津玄師 |
あらすじ | 昭和のはじめにできた日本初の女性専門法律学校。その卒業生から初の女性弁護士が誕生します。主人公の寅子もその1人として日本中から注目されあこがれの存在に。日本初の女性弁護士で後に裁判官になった1人の女性の人生が描かれます。 |
公式HP | https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/ |
虎に翼第3週「女は三界に家なし?」の相関図
虎に翼第3週に関係する人たちを相関図にしてみました。
虎に翼第3週「女は三界に家なし?」あらすじ
虎に翼第3週「女は三界に家なし?」のあらすじです。
生徒数が減り、存続の危機に陥る明律大学女子部。宣伝のため2年生の寅子(伊藤沙莉)たちは3年生と合同で法廷劇を上演することになった。よね(土居志央梨)は涼子(桜井ユキ)が書いた法廷劇の脚本を「甘い」と批判し、寅子と言い合いになる。本番の日。女子部をからかう男子学生・小橋(名村辰)らの妨害があり、法廷劇は中止に追い込まれる。けがをしたよねを運んだ女子部一同は、よねが働きながら苦労して弁護士を目指していることを知る。かける言葉が見つからない寅子は、実際の事件を徹底的に調べようと提案する。
NHK虎に翼公式HP
虎に翼第3週「女は三界に家なし?」11話~15話までのネタバレ
女は幼いころは親に、嫁ぎ先では夫に、老いたら成人した子供に従うもの。
だから、女性には広い世界どこにも身を落ち着ける場所がないということ。
虎に翼第3週のネタバレです。
虎に翼(11)4月15日(月)放送のネタバレ
昭和8年、寅子が明律大学女子部の2年生になって半年がたった。
女子部は退学者が続出し入学希望者は激減で女子部は存続の危機に。
3年生は久保田と中山だけになってしまっていた。
寅子たち2年生も60人いた同級生が20人になり、3クラスが1クラスに。
そんな寅子たちは明律際に参加してほしいと頼まれる。
女子部存続のため。
女子部がなくならないために、できることはなんでもしようとする寅子たち。
春から入学した後輩たちのお世話に、女子部の待遇改善を求めて大学側に交渉したり、有志で行う傍聴会に行くなど暇なく動き回る日々。
そんな中、法廷劇本番も近づいてきくるが、寅子は月経痛が人より重めのため寝込んでしまう。
大学を休んで4日。
家族からはもう少し病んではと言われるが、そうもいかないと大学へ行く。
名律祭で上演する法廷劇は毒饅頭殺人事件。
衣装作りのため、涼子・梅子・香淑が集まっていた。
その時お茶だしにきた花江は香淑に女中と間違えられてしまう。
すぐ寅子が訂正し香淑も謝るが、私なんて女中みたいなもんだからと言ってその場を後にする花江。
寅子は花江に衣装づくりを手伝ってとお願いするが、私はとらちゃんと違ってやることがいっぱいあるから無理という花江。
寅子はお母さんにそんなにこき使われてるのと聞くと、花江はとらちゃんにはお嫁にきた人の気持ちなんてわからないわよと言う。
そのやりとりをはるが近くで聞いているのだった。
はるはバツがわるそうに手作りのクッキーを渡しながら家の事は私がやるから寅子の手伝いをしてあげてと花江に言うのだった。
生理痛で寝込んでしまい4日も学校を休んでしまうって、相当つらいですね。今は良いお薬がいろいろ出ていますが、昔はなかったのでしょうね。今でこそ生理休暇なんてものも会社にはありますが、昔は理解されるのがさぞ大変だったことでしょう。
虎に翼(12)4月16日(火)放送のネタバレ
花江を女中に間違えたりなど微妙な空気の中、寅子の部屋で衣装づくりをする寅子・花江・涼子・梅子・香淑。
残りは各々家に持ち帰って仕上げてくることに。
すると桜川家から岸田が手土産(シュークリーム)を持って涼子を迎えに来る。
寅子の父が帝都銀行に努めていると知り安心したと言う岸田。
涼子がどんな人と付き合っているのか涼子の母が気にしている、世間は涼子の一挙手一投足を気にしているのだから振る舞いには十分気を付けるようにと言う岸田だった。
家では母に嫌味を言われる涼子。
それをかばう涼子の父だが、すぐ母に強く言われ引き下がってしまった。
桜川家の女として生まれた役割を果たしなさいと母に言われる涼子。
桜川男爵家ではここ3代男子が生まれず、婿を迎えていたのだった。
学校では衣装ができたことでワイワイガヤガヤ。
そんな中よねは台本に納得がいかない様子。
台本のような結果にはならないから書き直せと言う。
涼子は先生たちが考えてくれた筋書だからというが、よねは結局男のいいなりか、結婚から逃げるための時間稼ぎにこの場所を使うな、自分は皆とは違う、本気で弁護士になって世の中を変えたいんだと言うのだった。
涼子は確かに結婚から逃げるため勉学に励んでいるのは事実と認めた。
得意の「はて?」で会話に入る寅子。
よねの本気が勝っているからって誰かをけなしていいわけではない、本気なんて目に見えないもの、どっちが上とかどっちが下かなんてそれこそくだらないと。
家では母が花江には優しくしているのに女中としての扱いとは?と悩んでいることを日記に書いていた。
すると、花江が料理の味付けを確認してくださいとはるの元にやってきた。
はるは、悪くはないけどもうちょっと甘くてもとアドバイスをする。
はい、とは言いつつも、台所にもどって複雑な表情をしながら砂糖を足す花江だった。
寅子たちはいよいよ法廷劇本番を向かえる。
演技が始まると男子学生がヤジを飛ばしてきた。
穂高は何度も咳ばらいをするが、誰も気にしない。
気にせず法廷劇を続けようと試みるが、男子生徒によるヤジはやまない。
寅子は男子学生に向かって退廷しなさいと言う。
男子学生はどうせ誰も弁護士なんてなれないよと言うと、おい!お前!今なんて言ったとよねが怒鳴った。
よねはヤジをとばした男子学生の近くに行き、おまえの顔を覚えたからなと言うと付き飛ばされてしまう。
それを見た寅子は怒りあらわに「ちょっとぉ~っっ!!」
いやいや、この男子学生のような人たちは弁護士になる資質なし。ほんとに腹が立ちますね。
虎に翼(13)4月17日(水)放送のネタバレ
「ちょっとぉ~っっ!!」と怒りあらわに猫の手で飛び出す寅子。
時同じくして優三も走る。
よねを押した相手をひっかこうとする寅子の前に優三が立ちはだかる。
結果優三の顔をひっかいてしまう寅子。
よねは自分を押し倒した相手の股間を蹴り飛ばし馬乗りに。
てんやわんやの中ここでやっと穂高がいい加減にしなさぁ~いと一括。
法廷劇は中止。
今回の事は、新聞の格好のネタとなってしまった。
この件で寅子たちは処分されることに。
よねは暴力をふるったのは自分だから自分だけを罰してくれという。
よねは男子学生ともみ合った時にケガをして立ち上がれなくなっていた。
寅子たちはよねの肩を抱えカフェー燈台まで送っていった。
よねはカフェー燈台に住み込みで働いていたのだった。
マスターはよねがなんで弁護士を目指してるか聞く?と言うも、寅子はやめておきますと。
よねの話をよねがいない所でよね以外の人から聞くのは違う気がするという寅子だった。
するとよねがやってきて勝手に勘ぐられるのがうっとうしいから教えてやるとグラスを吹きながら語りだした。
よねは百姓の次女だった。
兄弟の世話や内職など姉と2人で家のためになんでもやった。
しかし、姉は15で売られてしまう。
このままだと自分も売られてしまうから賢くあろうと努力したが、15になる前に売られることになってしまった。
それが嫌でよねは家から逃げだし姉のもとへ。
そして姉の紹介でカフェー燈台でボーイとして働くことになったのだ。
何年かたったころ、置屋の主が姉が稼いだお金をピンハネしていたことがわかった。
そのお金を取り戻そうといろいろと調べたが何もできなかった。
そんな時弁護士がどうにかしてやろうかと近づいてくる。
そんなお金はないとよねは言うもお金なんていいよぉ~とよねの頬をなでる弁護士。
そこまで聞いた寅子たちは皆悲痛な面持ち。
本来よねの姉のような場合は法律でも取り返すことができない泣き寝入り案件だが、その弁護士は半分脅した形でお金を取り返してきてくれたという。
その弁護士は取り返してきたお金から少しだけ成功報酬を抜き、後は全てよねに渡すと、また困ったことがあったら言ってよといって去っていった。
その後姉は置屋を追い出され悪い噂が立ち仕事も決まらず、結局男を作っていなくなったのだ。
それから新聞で明律大学女子部法科の事を知り、姉のお金を使って必死で勉強して弁護士になるために女子部に入ったのだった。
よねのつらい過去が深く描かれました。よねに協力してくれた弁護士もお金を取り戻してくれたとはいえ、報酬の代わりに要求してきたものが悪徳すぎるでしょ。結局成功報酬も取っちゃってるし。
そして、どんな寅子の記事でもスクラップしている直言が可愛すぎました。
虎に翼(14)4月18日(木)放送のネタバレ
よねの過去を聞き、何か声をかけなくてはいけないと思いながらもどんな言葉をかけていいか悩む寅子。
すると、よねは皆が恵まれている点を次々と言い、自分は皆とは違う、学校も仕事も一日も休まず必死にくらいついている。
だから、恵まれているやつらに腹が立つと言う。
すると寅子は一日も大学を休んでいないってことだけど、月のものの時はどうしてるの?頭やお腹は痛くならないの?と真剣に聞く。
よねはならないと言うと、寅子はうらやましぃなぁ~と心のそこから言うのだった。
よねは一体なんの話をしている、気が済んだらさっさと帰れというが、涼子もまたひとついいかしらと話し出す。
涼子は本当はよねとは近づきたくないとずっと思っていた。
しかし、法廷劇の時はほれぼれしたと。
自分は理不尽なことが起きているにもかかわらず、周りの目が気になって・集まった記者が怖くて・殿方が怖くて立ち向かえなかったけど、よねは怒りを飲み込まず真っ先に殿方に向かって言って殿方の股間をけり上げた。
涼子もよねのようになりたいと言うのだった。
よねは股間を蹴り上げてケガをしてあんたらの世話になったんだからかっこ悪すぎるだろと言う。
この空気のまま別れてしまうのは嫌だと思った寅子は、よねに饅頭で人が死ぬのか再検証しようと突拍子もない提案をする。
梅子は話がずれていない?と言うも、寅子はよねが今回の件を気にしているなら、お世話した借りをよねが返すってことで、皆で事件の再検証をしようと言い変えるのだった。
その夜、寅子の家では、無言で夕食を食べる家族。
漬物を食べるぼりぼりと言う音だけが響く。
直道が口を開く。
「わかるよ~、焦がして落ち込んでるんだろう」とさんまを持ち上げる。
しかし、はると花江がすぐさま声を合わせて「違いますよ!」と。
すると、直道が「じゃあ、なに?」と尋ねると寅子が「ただいま帰りました」と帰ってきた。
はると花江にも協力してもらって毒饅頭を作ってみるために寅子の家に皆が集合。
いろいろな意見を出し合いながら饅頭を作る面々。
最終的に饅頭で人を殺すのは無理があることがわかったが、殺意があったのかなかったのか。
結局毒饅頭事件は加害者が無知だっただけということがはっきりしただろというよね。
この社会は女を無知でおろかなままにしておこうとする、恵まれた環境にいる奴らも大概だが、戦いもせず現状に甘んじるやつらはもっとおろかだとよねは言う。
すると、寅子はそれは絶対に違うと反論。
いくらよねが戦ってきて立派でも戦わない戦えない女性をおろかでくくって終わらせたらダメ、弁護士以前に人として大切な事だと。
そして、つまり法という武器を盾を持ちつつある私たちだからこそ最後まで加害者によりそって考えたいと言う寅子だった。
突然涼子がごめんなさい、黙っていたことがありますと謝りだす。
今回の再検証にあたり、元となった実際の判例を調べてみたら、実は法廷劇用に学長が内容を変えていたことがわかったというのだ。
加害者は民事訴訟で慰謝料を受け取り済み、加害者の職業も女給(ホステスのようなもの)ではなく本来は医者、そして毒も防虫剤ではなくチフス菌だった。
医者よりも女給、民事訴訟を知らない無知な女の方が同情を集められる。
今回の法廷劇は、かわいそうな女を弁護する心優しき女子部の学生たちという印象を持たせ入学者を集めるために大学側に利用されたものだったのだ。
虎に翼(15)4月19日(金)放送のネタバレ
もっと早くに台本が改められていたことを言うべきだったけど、自分を特別扱いしない皆とどうしてもお饅頭を作ってみたかったと話す涼子。
するとよねは事件がめちゃくちゃなら加害者によりそってとことん話し合っても意味がない、時間の無駄だから帰ると立ち去ろうとする。
するとはるが「それは違います」と。
今日があったから法廷劇に納得がいかないあなたたちが正しかったということがわかった。
饅頭一個にさまざまな考えを巡らせることができたのも、先生方の無意識に私達女をなめている考え方も、お饅頭作りを楽しむことができたのも今日があったから。
少なくとも娘があなたたちと学ぶことができてよかったと思ったと話すはる。
そんなことを話していると、え!?あれ!?花江が後ろで涙しているではありませんか。
花江は感じていた。
独りぼっちだなと、この輪に入れないんだな、戦わない女側なんだなと。
そしたらつらくなってしまったと。
そして、寅子が皆に自分を紹介するときは親友ではなく兄の嫁と紹介していたことにもショックをうけていたのだと。
そんな泣き言をいう花江を見て、よねはこんなやつにも寄り添えというのか、自分で好きで選んだことだろと言うのだった。
そして続ける。
皆それぞれ大変な思をしながら勉強している、つらくない人間なんていない、でも誰も弱音を吐かないだろと。
それを聞いていた寅子は「はて!?」
みんなつらいならそれこそ弱音を吐くべき。
弱音吐いても解決しないけどそのまま受け入れることはできると。
それぞれがここぞとばかりに弱音を吐く。
花江ははるがほめてくれないのがイヤ、どんなに家の事をがんばっても料理も一度もほめてくれない、いっつもお砂糖を足してしまうと。
「あー、お母さんの味付けは甘めだよな、丸亀の味」と直道が話に入ってきた。
「わかる、俺にはわかるよ、おかぁさん、大好きな息子を取られたみたいで寂しいんでしょ」と。
寅子すぐさま「違うでしょそれは」
はるも全然違いますと言わんばかりのあきれ顔。
直道は「でも、おれは花江ちゃんの味方、花江ちゃんが一番、だからこの家出ようかな、2人で顔色ばかり気にしてたら本当に嫌いになっちゃうでしょ、俺それは嫌だな~」
はるも「私もそれはイヤ、2人の幸せが一番よ」と
直道「思っていることは口に出していかないとね。そのほうがいい~」
よねはなんだこれはの顔だったが、他は各々はすがすがしい顔で帰っていった。
翌日学校で次は何を作ろうかなどと話し合っている寅子たち。
そこへよねがやってきて、突然寅子の足を取り、月のものの痛みに聞くツボだといって押してくれた。
みんなが教えて~とよねの元に集まってくるのだった。
それから月日が立ち、昭和10年1935年春、寅子たちは女子部を卒業。
残ったのは寅子・よね・涼子・梅・香淑の5人。
5人はいよいよ明律大学で男子学生と3年間肩を並べるのだ。
臨戦態勢で大学へ向かう。
中に入ると、先輩の久保田と中山が待ってくれていた。
とある男子学生がその様子を来た来たと見つめていた。
虎に翼第3週「女は三界に家なし?」の感想
直道の「わかる、わかるよ~」は相変わらず全くわかっていませんでしたが、花江ちゃんが一番と言い切って、二人で暮らす選択をする直道、ちょっと見直しました(笑)
来週からはいよいよ男子学生と一緒に学んでいくんですね。
どんな生活が寅子たちを待っているのでしょうか。