2024年4月からはじまった朝ドラ「虎に翼」。
第4週では寅子が名律大学に入学し男子学生と机を並べて勉学に励む日々を過ごしていました。
寅子と花岡は意見のぶつかり合いがあったりする中でお互いの本心を話し合い恋に発展か?という矢先に父の直言が贈収賄の容疑で逮捕。
天から地へのジェットコースターな展開でしたね。
第5週目は直言の裁判がメインになるようです。
虎に翼の基本情報
放送局 | NHK |
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放送時間 | 毎週月曜~土曜 朝8:00~8:15 |
出演者 | 伊藤沙莉、石田ゆり子、岡部たかし、仲野太賀、森田望智 |
主題歌 | さよーならまたいつか!/米津玄師 |
あらすじ | 昭和のはじめにできた日本初の女性専門法律学校。その卒業生から初の女性弁護士が誕生します。主人公の寅子もその1人として日本中から注目されあこがれの存在に。日本初の女性弁護士で後に裁判官になった1人の女性の人生が描かれます。 |
公式HP | https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/ |
虎に翼第5週「朝雨は女の腕まくり?」の相関図
虎に翼第5週に関係する人たちを相関図にしてみました。
虎に翼第5週「朝雨は女の腕まくり?」あらすじ
虎に翼第5週「朝雨は女の腕まくり?」のあらすじです。
父・直言(岡部たかし)らが贈収賄の容疑で逮捕された「共亜事件」が世間の注目を集めたことで大学に行けずにいた寅子(伊藤沙莉)だったが、花岡(岩田剛典)の助けにより、再び大学に戻る。穂高(小林薫)が直言の弁護を引き受けてくれることになり安どする猪爪家の面々。しかし肝心の直言が自身の無実を認めようとしない。直言の言葉を信じられない寅子は花岡たちと共に予審の膨大な資料を書き写し、調書内容をひとつずつ確認し始める。なかなか成果が上がらない中、寅子は証拠になりうる「重要なもの」の存在に気付く。
NHK虎に翼公式HP
虎に翼第5週「朝雨は女の腕まくり?」21話~25話までのネタバレ
朝に降る雨はすぐにやむから恐れるに足りないのと同様に女が腕まくりをしていくらすごんで見せても全く怖くないということ。心配いらないよということ。
虎に翼第5週のネタバレです。
虎に翼(21)4月29日(月)放送のネタバレ
直言が逮捕された件で寅子はしばらく学校に行けないでいた。
すると隣の家から塀をつたって花岡と穂高がやってきた。
そして、穂高は直言の弁護をさせてくれ、一緒に直言を助けようと言うのだった。
優三が自分の力ではなかなか弁護人を見つけられなくて本当にありがとうございましたというと、穂高はお礼なら花岡に言うといいと。
花岡は授業の後に穂高に提案していたのだった。
花岡に深々と頭を下げる優三。
花岡は優三を寅子の兄と勘違いする。
ただの書生ですと言う優三に寅子は、優三さんは家族ですよと声をかける。
その言葉に笑みを浮かべる優三を複雑な表情で見つめる花岡だった。
穂高は寅子に言う。
学生の本文は学業、学校にきなさい、君の居場所は決して失われていないからねと。
久しぶりに学校に行く寅子を通りで待ていてくれる花岡。
2人で一緒に教室に入るのだった。
寅子は皆さんご心配をおかけしてごめんなさいと言う。
久しぶりに登校したその日に民事訴訟法の抜き打ちテストがあるといってノートを渡すよね。
そのノートは皆が作ってくれたもの、それを見て味方だとじわじわ感動する寅子だった。
ふと見ると小橋と稲垣は顔にあざ。
実は前の日、小橋と稲垣は寅子が学校に来ることにマイナス発言をしたところ、轟にカツを入れられたのだった。
放課後、寅子は花岡に昨日も今日も何もかもありがとうとお礼を言う。
花岡は寅子が学校に来れるようにといろいろと考えて考えて考え抜いたそう。
すると、本当の花岡さんは不器用で考え過ぎちゃう人なのねと寅子が言うと、花岡はちょっと照れくさそうにそうかと言って途中こけそうになりながら立ち去った。
今回の贈収賄事件では次々に政財界の大物が逮捕され、藤倉内閣は総辞職に追い込まれた。
直言は検察官日和田によって厳しい取り調べを受けてかなり憔悴している様子。
日和田は君の証言で全員を釈放できるんだと半ば脅し気味に言う。
日和田はある人物に予審は滞りなく進んでいると何か裏がありそうな表情で報告する。
その人物とは大物貴族院議員の水沼淳三郎だった。
水沼は内閣総辞職を受け、新聞に新内閣は国民が納得する政治をという意見を掲載していた。
昭和10年10月直言逮捕から4ヶ月、新聞で直言が罪を自白したことを知る寅子たち猪爪家。
猪爪家はご馳走を用意して直言の帰りを待っていた。
すると穂高と一緒に帰ってきた直言。
はるをはじめ皆はおかえりなさいと声をかける。
直言は土下座をして謝る。
直道はいいって俺達にはわかってるとうさんが犯罪なんてやるわけない。
しかし直言はやったんだと泣きながら謝るのだった。
食事を囲む穂高と猪爪家。
寅子が父は本当に罪をおかしたのでしょうかと。
穂高は直言君の態度はすっきりしないが、罪を自白している、自分が何を聞いても私がやりましたの一点張り、本人が罪を認めてる以上無罪を争うことはできない。
でも君たち家族なら、寅子になら直言に何があったのか、いわれなき罪を背負っていくならばそのことを聞き出してほしいと。
はるは直言に食事を持っていくが、寝たきりで食事を食べようとしない。
ただすまないというばかりだった。
小橋と稲垣は寅子が学校に来ることに否定的な意見を言ってましたが、あの謝罪は一体なんだったんだですよね。轟にバシンとやられていて笑ってしまいました。
虎に翼(22)4月30日(火)放送のネタバレ
はるはいつものように日々の事を手帳に綴っていた。
10月15日、直言は寝たきりで食事もかわらずなしと。
寅子と穂高は裁判所の資料室から調書をもらっていた。
寅子は穂高から依頼されその調書を書き写すことになった。
寅子は事件の流れをきちんと理解するため、授業以外の時間を調書の筆写にあてていた。
それを見ていた名律大学の仲間たちも筆写を手伝った。
事件の流れを追うとこう。
直言は共亜株取引において帝都銀行高井理事や他の被告人と共謀のうえ株券や金品の運搬役を担い罪に問われている。
そこから政財界の大物の罪が暴かれていった。
しかし当初直言は罪状をすべて否定していたが途中から罪を認めた。
調書の中には自白を覆す糸口はなし。
後やれることは調書の事実確認だけ。
寅子は皆にお礼を言い、お金の受け渡し場所に出向いて直接確認してみることにすると。
仲間たち皆も力をかしてくれ調書内容の検証を続けた。
寅子は優三に直言ははるにも何も話さないのに自分に聞き出せるのかと途方に暮れている感じで打ち明けていた。
そんな寅子に優三はあまり役に立たないかもしれないけどと事件のために刑法をまとめたノートを差し出すのだった。
はるは今日も夜に手帳を綴っていた。
10月26日、直言さん変わらず。もし直言さんの自白が本当で罪に問われたとして私にできることはなんだろうかと。
翌日、はるは丸亀の実家から身内から犯罪者が出ると困るから縁をきるという手紙が来たと直道と花江に伝える。
そして、実家と縁がキレるのはいい、でもこれが世間の反応、直道達に迷惑をかけるわけにはいかないから、猪爪から籍をぬきなさいと言うのだった。
しかし花江はそれはいまやるべきことじゃない、いまやるべきことは直言から真実を聞き出すこと、がんばりましょうとはるを励ますのだった。
障子の影から聞いていた寅子も花江の言う通りと話に入る。
とはいえ、友の手も借りてがんばってはみたものの行き詰っているという寅子。
そして、はるの手帳について聞いてみるとここ数年のものは台所にあるという。
寅子ははるの手帳の記録と調書を付け合わせてみたのだ。
すると齟齬が14点。
昭和9年5月4日直言は接待を受け株券の贈賄の件を承諾したとあるが、はるの手帳では家で夕飯を食べご飯を3杯おかわりしている。
昭和9年10月7日、直言は高井理事の指示で共亜紡績の株券を換金し、浅松石油の社長に受け渡したと書かれているが、はるの手帳ではその日腹痛で会社を休んでいた。
などというもの。
直言は認めようとはしないが寅子たち家族もはるの記録を信じると食い下がらない。
やったというなら証拠を見せてと直言に言う寅子。
すると直言はそんなのあるわけないだろ、だって何もやってないんだからと。
直言は高井理事に頼まれたのだった。
高井理事は検察は絶対に引き下がらないからあきらめよう、お偉方も何か月も拘留されてまいっている、自白すれば皆が解放される、我々下々が責任をとって罪を軽くすることを考えよう家族のためにもと。
そして、直言は裁判でもやったと証言すると言うのだ。
穂高に直言に何が起きたか真実を報告する寅子。
それを聞いた穂高は無罪を主張しようと言い、寅子を今回の贈収賄の被告人の弁護を引き受けている面々に紹介する。
そして、今回は被告人の無罪を主張するとあらためて宣言するのだった。
直言はやっぱり何もやってなかったんですね。政財界の大物まで逮捕してしまう贈収賄事件、この壮大なでっち上げすごすぎるけど、調書のツメ甘くないですかって思いましたけど。
花江ちゃん、猪爪家の一員として立派になりましたよね、うんうん。
虎に翼(23)5月1日(水)放送のネタバレ
穂高が無罪を主張するといい、弁護人面々はうぅ~んとうなる。
寅子はその様子を見て「はて?」。
そして皆に問う、予審を覆すことが授業でもさんざん習って難しいことはわかるから皆さんがうなってしまうのもよくわかるけれど、真実から目をそむける理由にはならないはずですと。
法は強きものが弱きものを虐げるためのものじゃない、法は正しいものを守るものだって信じたいんですとまっすぐ言う寅子を見て、弁護人面々もそうだなと言わんばかりに皆うなずく。
学校では、華族の涼子が父の計らいで手に入れた若島大臣邸の訪問記録を持ってきてくれた。
それによると、直言が大臣の家を訪れて金品を渡したとされる日に訪問記録はない。
よし!と言うよね。
訪問記録との矛盾を弁護人の面々に伝えるとやってみる価値はあると。
その場所には入学式の記事を書いた記者の竹中もいた。
寅子は竹中に今回の件を記事にしてほしいと言うが、竹中はガキが足をつっこんでいい事件じゃない、そんな記事がでたらお前もどうなるかわからないぞと。
すると他の記者が寅子の話を詳しく聞きたいと近寄ってきた。
翌日、父の無罪を信じる女子法学生と早速記事になっていた。
直言は相変わらず証言を変えるつもりはないと穂高に伝える。
そのころ、名律大学女子部の学生たちが先頭にたち、共亜事件を公正な裁判にするための署名活動が行われていた。
そして共に署名活動をする寅子と花岡の前に怪しい男たちが現れ危害を加えようとする。
そこへタイミングよく記者の竹中がやってきて背負い投げ~
これ以上やるなら記事にするぞというと男たちは去っていった。
寅子は父の事件で何かご存じなんですかと竹中に聞く。
竹中はお前の父親なんて最初から誰も見ちゃいない、だが、ああいう奴らは寅子たちのような小さな火の粉も全力で消しにかかる。
竹中は言う、京亜事件で内閣総辞職したのではなく内閣総辞職させたい奴らが京亜事件を起こしたのだと。
そして、検察畑出身の貴族院議員水沼淳三郎あたりが怪しい、この国はどんどん傾いていく、寅子がぴーぴー騒ぐくらいじゃどうにもならない、目ざわりだし動くと死ぬぞと竹中は立ち去った。
今回の件で、寅子たちはしばらくはおとなしくしていなさいと言われる。
脅しに屈しろということですかと寅子も食い下がるが、後は私たちにまかせてと穂高は言う。
裁判所では桂場が共亜事件の裁判長武井判事にえらい事件を引き受けることになってね、君の法曹としての人生を左右するかもしれないが助けてくれるかと頼まれていた。
猪爪家に公判期日召喚状が届く。
第1回公判は昭和11年1月。
寅子とはるは傍聴席に座る、ふと目をやると裁判官として桂場の姿があった。
その顔を見たとたん、はるは啖呵を切ったことを思い出ししまったぁという表情。
直言が氏名や生年月日などを言っている間、検察官日和田はずっと扇子を手のひらにぶつけ威圧的に音を鳴らしている。
するとトラウマからか直言は倒れてしまった。
寅子はとっさにお父さんと近寄る。
竹中が傍聴席からまた娘さんが首突っ込むぞ、あんたがそんなんじゃまた娘さんが襲われるぞと言うと、直言はえ!?どういうことと。
医務室で穂高に寅子が襲われたことを聞く。
どうして親の私に隠していたんですかと直言が言うと言えると思うか、隠したくもなるだろ、怖かったと泣きついたりできると思うかねと穂高が言った。そしてこれはかつての師の言葉として聞き流してほしいと。
後は弁護士として、できる限りの仕事はすると穂高は言った。
直言は怖いんですよ、奴らにに逆らうのが、またあそこに戻るのが、と拘留中のことを思い出す直言。
そんなことには絶対にさせない、絶対にだと強く言う穂高だった。
直言の罪が検察日和田によって読み上げられる。
被告人は罪を認めますかと直言に聞く裁判長。
直言は振り向いて寅子を見る、そしてごめんなトラと襲われたことに謝る。
記者の竹中さん、寅子たちを皮肉ったりしていましたが、実は応援していたのでしょうか。要所要所でナイスアシストでしたね。
裁判長役で出演している平田さんはアニメONE PIECEでサンジの声優さんを務める方なんだそうです。ルフィー役の田中真弓さんも花江の実家の女中さんとして出演なさっていたし、ONE PIECEファンにとってはうれしいかぎり。
虎に翼(24)5月2日(木)放送のネタバレ
ごめんな、とらと振り返って言う直言に、裁判長がそれは罪を認めると言うことですかと問う。
直言はいえ、今まで迷惑をかけた娘への謝罪ですと言い、私は全て否認しますと答えるのだった。
弁護団のうなずく姿や・傍聴席からは傍聴マニア笹山のよくいったと言う声・記者の竹中はおもしろくなりそうだというようなにこやかな顔とまるで被告人たちの味方というような反応。
裁判官は、被告人は一度罪を認めたはずですがと言う。
すると直言は、取り調べの際私が罪を認めれば上司や他の人間も罪が軽くなると自白を強要されましたと答えた。
それを聞いた検察官の日和田はすぐに反応し、扇子で机をたたきながら、あなたね、そういう事実無根のデタラメを法廷で!と叫ぶ。
その扇子のバンバンやめてください!と直言は強めに返す。
そんなやる気に満ちた直言のやり取りを寅子は傍聴席から本来のお父さんだと感じているようなうるうるした眼差しの笑顔で見つめていた。
家ではご飯の支度をする寅子たち。
お父さんご飯にしましょうと声をかける寅子。
直道、俺にはわかってたよ、父さんがこの決断をするってと笑顔で言う。
花江もこれで一安心ですねと言うが、浮かない顔の寅子と優三。
検察は自分たちの面目にも関わってくるから自白を強要したことを認めないだろうと。
一部始終聞いていたはるは、ここであぁだこうだ言っても仕方ない、穂高先生にゆだねるしかないでしょうと。
直言はすまないと謝るが、はるはあなたに謝ってもらいたいわけじゃありませんよと。
寅子や優三の考える通り裁判の雲行きは怪しかった。
法廷で弁護士の雲野は、共亜紡績株1300株が金庫から動かされた形跡がないと言う。
すると、一度金庫から出されて大蔵省幹部に渡ったのち再び金庫に戻されたと推測できますという検察官。
雲野は、そんなことを誰にも気づかれずに行えますかね?と。
また、若島武吉男爵の弁護人錦田力太郎は、ですから帝都銀行の人間が若島邸を尋ねた記録が一切ないんですよと言う。
日和田は、記録などいつでも偽装できます、そして、あなたしましたよね自白、私の目の前でと高井理事に向かって高圧的に言うのだった。
何を言ってもいかなる証拠を突き付けても検察は自白を盾にとって自分たちの矛盾を認めようとはしないのだった。
昭和11年6月、直言の弁護人である穂高の番。
謝礼として受け取ったとされるはるの着物については、はるがへそくりをやりくりして買ったものだと手帳にも記されているというと、またまた日和田は奥方の手帳などいくらでも好きなように改ざんできますと。
そして穂高は次に、これははるが着物を購入した呉服屋の帳簿であります、手帳に記載通りの日付・金額で着物を購入したことが確認されますと新たな証拠を見せ、つまり、この手帳は被告人の行動を裏付ける十分な証拠能力を有するものでありますと述べた。
穂高が手帳と帳簿の2点を証拠として提出すると、桂場たち裁判官は一様にそれを確認する。
日和田はそもそも猪爪邸には数多くの金品が貯蔵されており着物以外にも謝礼品を隠し持っている疑いがと言い出した。
すると、疑いですかと穂高は言う。
何かおかしいですかと日和田。
一連の裁判を見ていた穂高は、今までの検察官たちのやりとりについて、疑いがある・推測できる・そう察せられる、などあなたがた検察が言うことはどれもどこかぼんやりとしていると言うのだった。
日和田は被告人たちは皆自白をしていることを強調する。
穂高、自白以外の証拠検証があまりにもお粗末じゃないかと言っているんだがね。
日和田、お粗末も何も証拠は証拠でしょう。
穂高、尋問による自白の強要は人権蹂躙(じんけんじゅうりん)にあたるのではないかとそうお尋ねした方がいいかな。
日和田、何を馬鹿な。
穂高、依頼人は長時間にわたって革手錠をされて追い込まれた。
日和田、自傷行為を防ぐため革手錠の使用は何も問題はない。
穂高、調書には自傷の恐れについて記述もなく本人もそれを否定しています。
日和田、被告人が当時すごい暴れようだったことは鮮明に覚えております。
それを聞いた直言は首を振る。
続けて日和田は、看守が安全のために自らの判断でやったまでのこと、人権蹂躙などと言われることは何もなく何も謝った行為は……
そのやり取りを聞いていた寅子、あ!と何かに気が付く。
私の教え子でねと穂高は寅子になんだねと聞きにいく。
寅子は穂高に監獄法施行規則第49条と伝える。
穂高は天を見上げて思い出したと言わんばかりの顔で法廷に戻る。
そして、寅子に言われた監獄法施行規則第49条から、取調室にいる検察官日和田の指示なくして看守が独自の判断で革手錠をかけるなどできるはずがないと言うのだった。
すると日和田は、連日大勢の取り調べで記憶が定かではなくなどと言うものだから、穂高は依頼人が暴れていたと鮮明に覚えていたのにずいぶん都合よくお忘れになるものですなと皮肉を言うのだった。
これがきっかけで検察の高圧的で傲慢な操作方法に対して世間の批判が高まっていった。
その後も裁判では弁護団があれやこれやと証拠をつきつけがんばるが、検察側は自白のみで事を推し進めようとした。
16名の8回を超える審理は終了。
そして後は判決を待つのみとなった。
桂場が裁判所の階段で水沼淳三郎とすれ違う。
水沼は桂場に声をかける。
君が桂場君かね、優秀だと聞いている、君が正義感を発揮するときは今ではない、少し先、それに見合う地位に着いた時だ、悪いようにはしない、約束しようと去っていき、一緒にいた日和田も桂場にわかったなと念を押すのだった。
昭和11年12月、判決の日。
被告人たちが法廷に入ってきて座る。
寅子の方を見る直言。
外では優三やよねたち明律大学の仲間も待っている。
法廷には裁判官たちが入ってきて一同起立。
そして一礼をして座る。
皆判決を待つ。
裁判長が判決をいいますと発する。
寅子ははるの手を握りはるもまたぎゅっと握り返す。
穂高先生も検察の調書がお粗末なことつついてましたね。誰でも思いますよね(^^;それで有罪判決になっちゃったら日本の司法ってって感じですよ。そして、直言はやっぱり扇子の音が気になっていたんですね。わかるわかる、嫌な感じでしたもの。判決を聞く寅子とはるが固く手を取り合うシーン、私にも緊張が伝わってきました。そして優三さんもですね(笑)優三さんはまたお腹がつらそうでした。早く緊張がほぐれますように。
虎に翼(25)5月3日(金)放送のネタバレ
神妙な面持ちで判決を待つ面々。
裁判長「判決を言います」、「主文、被告人らはいずれも無罪」
傍聴席から完成があがる。
はるも歓喜をあげ寅子と抱き合う。
直言傍聴席のはると寅子を振り返って見るのだった。
外で待っていた優三やよね達にも無罪が伝えられる。
皆喜ぶ、よねは力強くよぉしと叫ぶ、優三は安堵の表情。
検察側は自白を含めどれも信憑性に乏しく、本件において検察側が主張するままに事件の背景を組み立てんとしたことは、あたかも「水中に月影をすくいあげようとするかのごとし」
すなわち検察側の主張は証拠不十分によるものではなく、犯罪の事実そのものが存在しないと認めるものである。
記者の竹中は寅子たちの方にそっと笑顔を向け、傍聴席を後にした。
また、検察官の日和田は判決理由をにがにがしい顔で聞き、桂場の方を睨んでいるよう。
寅子たちは目をうるませながら判決理由にうなずいていた。
長かった1年半におよぶ戦いは終わりを告げた。
家では家族で祝いの宴が開かれていた。
直言が皆に挨拶をする。
沢山迷惑をかけてすまなかった、とらありがとう、おまえがいたからこうして皆とまた食事を心の底から楽しむことができる、とうさんの言う事を信じないでくれてありがとう、とらを明律に行かせてよかったよ。
その話を突っ込みながら聞く寅子たちはとても幸せそう。
そして、かんぱーい!
するやいなやこんばんはと笹山が訪ねてきた。
お祝いに笹寿司特上のお寿司を持ってきてくれたのだ。
笹山はとらちゃんががんばってきているのを陰ながら見てきし、いろいろ傍聴してきたけどあんなにうれしくなる裁判はなかったねと言うのだった。
そのころ検察官日和田は水沼に謝罪をしていた。
日和田は控訴審で判決を覆して見せますというも、水沼はもういい、君は十分役目を果たしてくれたと返す。
ですが、、という日和田に、安心したまえ、悪いようにはしないからという水沼。
ぎゅっとくやしそうにおれるほどに扇子を握りしめながらありがとうございますと日和田は言った。
判決から3日後、検察は控訴を断念した。
寅子たちはクリスマスの食事の件を和気あいあいと話し合っている。
その様子を楽しそうに聞きながら子供たちを寝かしつけた直言ははるがいる台所へ向かう。
そして、はるに映画のチケットを差し出し、逮捕される前の映画の約束やぶったままだったろ、今まで本当に悪かった、できればあの日からやりなおしたい、やりなおすだけでなく、、
はるが直言に泣きながら抱きつく。
はるは泣きながら何も言ってくれないから、小うるさいからなにも言ってくれないのかなとか、ほかに女がいるのかなとかどれだけ我慢してきたかと直言にしがみつきながら子供のように泣きじゃくるのだった。
その様子を暖かく見守りながらお酒を酌み交わす寅子と優三、直道と花江の4人だった。
穂高と桂場もまた、祝いの酒を酌み交わす。
桂場、そう何度も乾杯しなくても。
穂高、いいじゃないか、それにしても名判決文だった。あたかも水中に月影をすくい上げようとするかのごとし、うん、よい、実に君らしい。
桂場、武井判事から聞いたのですか?あれを書いたのが私だと。
穂高、聞かなくてもわかるよ、君の中のロマンチシズムが、怒りがよぉくあらわれているじゃないか。アリ1匹通さなぬ見事なまでに一分の隙も無い判決文だった。あれじゃ控訴のしようがないね。
桂場、潔癖ですから。
穂高、君はゆるせなかったんだろ?検察が力を振りかざして司法に干渉してくるのが。
桂場、干渉?そんなもんじゃない、あいつらは私利私欲にまみれたきったねぇ足で踏み込んできやがったんですよっ。
穂高、いいぞぉ~その調子。
桂場、司法の独立の意義もわからなぬクソバカどもが。あの猪爪とかいう小娘もそうですよ、私があいつらにへぇこらしっぽなんてふるはずないでしょ、ふざけるな!
穂高、いいね~。
時はお正月、直明と福笑いをして遊ぶ優三。
直言とはるは映画に行く。
寅子は甘味処竹もとに行った。
寅子が座っていると、桂場が入ってきた。
寅子を見てぎょっとする桂場。
待ってください、行かないで、裁判は終わってるんですからと声をかける寅子。
寅子はありがとうございましたと桂場にお礼を言う。
桂場は何がだ?というが、寅子はどうしてもお礼がしたくて待ち伏せをしていましたと。
桂場は勘違いするな、誰のためでもない、私は法をつかさざる裁判官として当然のことをしたまでだ、それだけだと言い、ずずずぅっとしるこ(?)をすする。
それでも黙っている寅子に、なんだ?と言った。
寅子は、私はずっとそれこそ桂場さんと話をした後女子部にはいってから法律とは何なのかを考えてきた。
寅子は桂場の前に異動し、力説する。
私は法律って守るための盾や毛布のようなものだと考えていて、私の仲間は戦う武器だと考えていて、でも今回の件でどれも違うなって。
桂場はめずらしく続けてと寅子に言う。
寅子は続ける。
法律は道具のように使うものではなくて、法律自体が守るべきものというか、例えるならばきれいなお水が湧き出ている場所と言うか。
水面のことかと問う桂場。
寅子は、はい、私達はきれいなお水に変な色を混ぜられたり汚されたりしないように守らなきゃいけない、きれいなお水を正しい場所に導かなきゃいけない、その場合法律改正をどうとらえるかは微妙なところではありますが、まぁ私の中では法律の定義がそれがしっくりくるといいますか。
すると桂場は、なんだ、君は裁判官になりたいのか、君のその考え方は非常に…と寅子を強い眼差しで見つめながら言うが、急遽止まる。
そして、あ、そうか、ご婦人は裁判官にはなれなかったね、失礼、君、口頭試験は受けるのかと聞く。
寅子は、はいと言う。
それを聞いた桂場は私はやめたほうがいいと思うがせいぜいがんばりたまえといいお店を後にする。
その後ろ姿にありがとうございましたと言いながら寅子は深々と頭をさげた。
お店の外に出て扉を締めた桂場、帽子をかぶり、寅子に何か期待をしているような、何かエールでもおくるようなそんな表情を浮かべながら去って行くのだった。
1人竹もとに残った寅子はまた「はて?」と考え事。
そんな寅子に竹もとのご夫婦がおめでとう、遠慮せずおあがんなさいとお団子などを持ってきてくれ、それを幸せそうに頬張る寅子だった。
穂高と桂場が祝い酒を酌み交わすシーンでは、桂場のセリフまわしがだんだん江戸っ子まるだしになっていっておもしろかった。優三の福笑いのくだりもまた印象的です。虎に翼のあぁいうちょっと笑えてかわいいシーンがすごく好きです。
虎に翼第5週「朝雨は女の腕まくり?」の感想
🐯 #トラつばオフショット 🪽
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) May 3, 2024
〖おめでたう✋お父さん〗
猪爪家でお祝いショット📷🥳
直言は「父さんの言うことを信じないでくれて、ありがとう」と、寅子に感謝(?)の気持ちを伝えました🤭#朝ドラ #虎に翼#伊藤沙莉 #石田ゆり子 #岡部たかし#上川周作 #森田望智 #正垣湊都 #仲野太賀 pic.twitter.com/Kv3bobh3sm
直言のというか共亜事件の長い裁判の週でした。
直言たちが無罪でよかったよかった。猪爪家に笑顔がもどってよかったよかった。
あんなんで有罪にされたらたまったもんじゃないですよね。
それにしても貴族院議員の水沼的には内閣が解散すればよかったわけですから、なんかモヤモヤはしますけど。
水沼が桂場に圧力をかけるシーンでは、偉いもの・権力があるものが言うこと思うことこそが正義だと言わんばかりでゾッとしました。
ドラマとか見てもたまに思いますが、こういうことって世の中にはやっぱりあることなんでしょうか。
下々で生きている私達には想像もできません。
できればこういうことにはまきこまれずのほほんと過ごしていきたいですね。
巻き込まれてしまった直言さん本当にお疲れ様でしたですね。