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「虎に翼」第25週のネタバレ【美雪は美佐江の子!美佐江は事故で亡くなっていた!】

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2024年4月からはじまった朝ドラ「虎に翼」。

第24週では猪爪家に新たな家族が増えていたり、桂場さんが最高裁長官になったり、梅子と道男の笹竹が軌道にのっていたり、のどかが結婚したり、優未が大学院中退したり、それぞれの身辺にもいろいろ変化がおきていました。

何より大きかった出来事は一緒に家庭裁判所を設立した多岐川さんがお亡くなりになったことではないでしょうか。

第25週もラストへ向けて怒涛の展開が待ち受けています。

目次

虎に翼の基本情報

虎に翼の基本情報です。

虎に翼ポスター画像
出典:NHK虎に翼公式HP
放送局NHK
放送時間毎週月曜~土曜 朝8:00~8:15
出演者伊藤沙莉、岡田将生、森田望智、深山凌輝、青山 凌大、今井 悠貴、土居 志央梨、戸塚 純貴、平岩 紙、松山ケンイチ、塚地武雅、余貴美子
主題歌 さよーならまたいつか!/米津玄師
あらすじ昭和のはじめにできた日本初の女性専門法律学校。その卒業生から初の女性弁護士が誕生します。主人公の寅子もその1人として日本中から注目されあこがれの存在に。日本初の女性弁護士で後に裁判官になった1人の女性の人生が描かれます。
公式HPhttps://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/

虎に翼第25週「女の知恵は後へまわる?」の相関図

虎に翼第25週に関係する人たちを相関図にしてみました。

虎に翼猪爪家相関図第25週
出典:NHK虎に翼公式HP
虎に翼寅子の仲間相関図第25週
出典:NHK虎に翼公式HP

虎に翼第25週「女の知恵は後へまわる?」あらすじ

虎に翼第25週「女の知恵は後へまわる?」のあらすじです。

補導委託先として大五郎(増田怜雄)を店に迎えた道男(和田庵)と梅子(平岩紙)は、桂場(松山ケンイチ)が最近顔を見せないことを気にしていた。一方、法制審議会少年部会の委員となった寅子(伊藤沙莉)は、はじめから法改正ありきで議論を進めようとする部会にいらだつ。そんな中、若手の仲間たちと熱心に勉強会を開いていた朋一(井上祐貴)に突然異動が言い渡される。予想外の人事に、それが桂場の意向によるものなのか、寅子は思い悩む。

引用:NHK虎に翼公式HP

虎に翼第25週「女の知恵は後へまわる?」121話~125話までのネタバレ

「女の知恵は後へまわる」とは

女の知恵は浅はかでまわりがおそく、事が過ぎた後でやっと良い考えが浮かぶことの例え。

虎に翼第25週のネタバレです。

虎に翼(121)9月16日(月)放送のネタバレ

虎に翼第25週審議会
出典:NHK虎に翼

昭和45年1970年7月の朝、お弁当できたよ~と優未。

航一がありがとうと受け取る中、寅子は美位子の裁判について書かれている新聞記事を熱心に読んでいた。

二審では実刑判決となっていた。

山田轟法律事務所では轟が美位子に話す。

残念だがこの結果は想定していた。

だからすぐに最高裁に上告したんだ。

最高裁が受理するかどうかは別問題だがなとよねが付け加えた。

そんな話を聞きながらでも、美位子はとりわけ明るくふるまっている。

そんな美位子をよねは見つめた。

長官室では航一が去年1年間に上告された刑事事件の分析結果ですと桂場に資料を渡そうとする。

そこに置いといてくれという桂場。

そんな桂場に航一はお疲れのようですねと声をかける。

桂場はそれは君も同じだろ、他人の気遣いなど無用だと言うのだった。

最高裁で扱うべき事件かを選定し調査分析を行うのは航一たち最高裁調査官の仕事。

よねたちが上告した尊属殺の事件を受理するかどうかも彼らの調査にかかっていた。

航一が廊下にでるとすぐ長官室に向かっていく政治家たちとすれ違った。

長官室に寒河江が秘書の反町と一緒にやってきたのだ。

寒河江が言う。

最近のお宅らはとても司法の公正を守っていると言い難いんじゃないのか?

少年法しかり、裁判所はもっと国民の声に耳を傾けるべきなんじゃあないのかね?

寒河江がじわじわと桂場に近づいていく。

桂場も席を立ちじわじわと寒河江に近づき対峙する。

寒河江が続ける。

最近じゃ若い裁判官が傾いた考えを持って。

現体制目指して作為的な行動を起こしているとも聞く。

一体どうなっているんだね!?

1年ほど前、桂場による強い反対によって一度は棚上げになった裁判所への調査特別委員会の設置。

政民党の寒河江幹事長が再び検討しているというのだ。

朋一たち若い裁判官の勉強会では朋一たちががてきぱきと意見を言いあっていた。

笹竹では寅子が汐見家族と会っている。

香子がトラちゃん、時間を作ってくれてありがとうと感謝している。

話って何?と寅子が聞く。

香子が答える。

実はよねさんたちの紹介でお手伝いを始めることにしました。

原爆被害にあわれた朝鮮や中国・台湾の方々の。

戦後、国に帰った人も帰らなかった人も被爆したことを秘密にしてきた人はとっても多いの。

すると寅子が法的支援を受けられていない人がたくさんいるということよね?と話す。

汐見と香子はうんと言う。

汐見はこれを機に僕は裁判官をやめようと思うと話す。

寅子が驚くと、香子がやろうとしている仕事を相棒として手伝うと言うのだ。

すると薫も私だってすぐ頼りになる弁護士になるんだからねと言う。

家族みんなで支え合って最高の弁護士事務所を作るんですという薫。

汐見も香子もそうね、そう話してたのよねとうなずいた。

梅子がやってきて本当に最後はいい方に流れていくわねと笑顔で言うと香子もまた笑顔ではいと返事をした。

寅子がお会計をしていると、道男がやってきて、最近また忙しいんだって?優未が言ってたよと寅子を気遣う。

寅子はええと答え、優未のこと雇ってくれて本当にありがとうねとお礼を言った。

道男が言う。

何みずくせぇこと言ってんだよ。

優未は俺の妹みたいなもんなんだからさ。

寅子もあんまり心配すんなよ。

すると道男が新入りの大五郎にあっちの片づけ手伝ってくれるかと声をかける。

おう、任せてと大五郎。

大吾郎君一生懸命働いてますねと寅子が言うと、最近よく笑うようになってという梅子。

寅子は委託先になってくださってありがとうございますと感謝すると、言い出しっぺは道男君だから今度褒めてあげてねと梅子は言った。

そして寅子は桂場のことを気にして梅子に聞いてみると、梅子はあれ以来一度もいらしてくださらなくて私も心配しているのよと言うのだった。

寅子の脳裏に多岐川が亡くなった後、裁判所でみた桂場の後ろ姿がよぎった。

法制審議会少年法部会が始まった。

ライアンは学生時代の桂場と多岐川と穂高と一緒にうつる写真をお守りのように胸にしまう。

昭和45年10月、法務省・検察庁・裁判所・弁護士・一般有識者から選出された委員が少年法を改正すべきかどうか議論するはずだったが、改正ありきで話が進むことに憤りを覚える寅子。

それに同調するライアン。

豊谷幹事は、しかし少年の凶悪事件解決は国民が求めていること、社会全体が少年法改正を後押ししている空気はお感じになっていますよねと寅子たちに尋ねる。

寅子は答える。

意見書にも記載した通り、我々は厳罰化が少年の凶悪事件の根本的な解決になるとは思いません。

そして久藤。

気持ちが焦る時こそ少年事件の背景から話し合うべきではありませんか?

また豊谷。

その悠長な姿勢のせいで非行少年が野放しになり治安悪化に加担している面はありませんか?

寅子の脳裏に基本的構造を変えることに反対していた多岐川の言葉がよぎる。

そして今の発言撤回していただけませんか?と強く言うのだった。

笹竹では寅子がうつむいて座っていると道男がこれでも食って元気だせよと団子を持ってきた。

ありがとうと笑顔で言う寅子。

道男が大五郎を常連客に紹介している。

寅子はその姿を見て、今まで家裁がやってきたことだって決して間違いじゃないはずなのにと考えてしまうのだった。

山田轟法律事務所ではよねと轟が依頼人から相談を受けている。

美位子がお茶を出し、そのままカウンターで片付けをしている。

その後、依頼人はよねと轟が見送る中、ありがとうございましたと言って事務所を出ていった。

美位子は湯呑を片づけながら言う。

お二人がたくさんの方を救う姿を見てると元気なるわ。

ここに置いてもらってよかった。

よねはそんな美位子を目で追いながら幼き日の自分を思い出した。

星家では優未が寅子と航一に週に2回知り合いの雀荘で働くことにしたからと告げる。

雀荘?と聞き直す寅子に優未が言う。

うん、麻雀好きだし。

その日の夕飯は適当にやってもらうことになっちゃうけど。

寅子はそう、分ったわと笑顔で答えた。

なるほど、と航一。

微妙に微笑む寅子。

すると朋一が突然訪ねてきて異動が決まったと言う。

えっ?と驚く航一。

家裁にと朋一。

勉強会に参加していた仲間も何人も支部に異動になって。

左遷としか言えない内示が出ていて。

家裁の仕事を軽視するつもりはないんだ。

私のことはいいからと寅子が言うと、航一は座ってゆっくり話そうと声をかけた。

朋一が笑顔を取り繕って言う。

2人とも勘違いしないで。

僕は与えらた場所で仕事をこなして成果を出す。

どこに所属しているかで考えは曲げない。

新しい議論と変化は裁判所に限らずどの組織にも必要なことなんだから。

航一が朋一の肩に手を置き、いいからと言うと朋一はこんなあからさまなこと…許されていいのかなと悔しそうに絞り出した。

辛そうな表情の寅子。

道男とのご縁が本当に素敵。道男はあの環境からよく立派になってと感慨深いです。猪爪家の力もあるのでしょうが、道男自信が素直にがんばったからですよね。

虎に翼(122)9月17日(火)放送のネタバレ

虎に翼第25週桂場に意見する寅子
出典:NHK虎に翼

寅子は重たい足取りで家庭裁判所少年部に出勤し、どんより席につき、朋一の言葉を思い出す。

朋一の異動はきっと桂場の手によるもの。

一体どうしてそんなことをしたのかと考えてしまう寅子。

すると音羽がおはようございますと寅子の前にやってきて調査記録を渡す。

調査記録を確認した寅子は、補導歴もなくたまり場での喧嘩で少年院送致は重すぎない?と音羽に言う。

音羽が答える。

調査したところ窃盗や恐喝の非行事実がありました。

両親は離れて暮らしていてほぼ放置されています。

不処分にして彼の厚生を信じるのは無責任です。

少しだけ考えさせてという寅子に、決定するのは裁判官ですからと音羽は立ち去った。

朋一のこと、桂場のこと、少年法や家裁のこと、考えることがありすぎる寅子。

寅子は最高裁判所長官室まで桂場に朋一の件について話を聞きに行った。

何の用だと桂場。

寅子が言う。

お忙しいところ申し訳ありません。

ひとつお尋ねしたいことがありまして。

勉強会を行っていた若手裁判官たちに異例とも言える異動の内示が出ています。

立ち上がる桂場が俺が全て指示したと話す。

なぜですか?と寅子。

それくらいわかるだろと桂場。

わかりませんと寅子。

すると桂場が話し出す。

裁判官は孤高の存在でなければならん。

団結も連帯も政治家たちが裁判の公正さに難癖をつけるための格好の餌食になる。

今君が奮闘する少年法改正の邪魔にもなっただろう。

寅子が眉間にしわを寄せて、純度の低い正論は響きませんと言う。

桂場は寅子をじろりと見て何?と言うと寅子が桂場の前につかつかと歩み寄り言う。

政治家の顔を見て未来ある若者を見せしめにして意思を穿つ雨垂れにもせず切り捨てたということですよね?

汚い足で踏み入られないために桂場さんは長官として巌となったんじゃないですか?

あの日話した穂高イズムはどこに行ったんですか?

そんなものを掲げていてはこの場所にはいられんと言う桂場。

寅子が続ける。

桂場さん、もう一度何を守り、何を切り捨てるべきか私やライアンさんと話してみませんか?

すると桂場。

思いあがるな、立場をわきまえろ!

出ていけ。

以後二度と用もないのに訪ねてくるな。

寅子は険しい顔で涙をこらえていう。

分りました。

お忙しい中お時間つくっていただき感謝いたします。

どうぞお元気で。

そういって寅子は一礼し出ていった。

すると桂場の前に現れる幻多岐川。

で、お前どうするんだ桂場?ははは。

裁判所全体にどんよぉりした空気が流れてるぞ。

はは。

そもそも少年事件だけ目の敵にされるのだって、家庭裁判所の地位向上を怠ったせいもあるんじゃないのか?

お前の強権的な人事に嫌気がさした志高い裁判官たちはどんどんやめていっている。

ん~人手不足が進むな~。

お前の掲げている司法の独立っちゅうもんはずいぶん寂しくお粗末だな。

黙れ!とひとり叫ぶ桂場。

一点を見据えて黙れと再度呟いた。

会議室では月に一度の法制審議会少年法部会が開かれている。

寅子たちが話し合っている。

弁護士となった汐見も少年法の専門家として参加している。

寅子は18歳19歳の少年に調査が行われないことに憤りを感じている。

そして力説する。

調査官の丁寧な調査が少年たちの心を開くカギになり、裁判官と少年をつなぐ橋になり、事件を深部まで照らすんですと。

小橋もまた調査官の職務を見下した発言だと言い、稲垣もまたその通り!撤回してくださいと言う。

議論は揉める。

するとライアンが立ち上がり言う。

はて?

やっぱり僕にはわからないな。

弁護士や裁判所側との意見調整もせず少年法改正を急ぐ必要性が…。

豊谷が言う。

まず法が変わり現場がそこに合わせて形にしていう強引さが時に社会構造を作りあげていく。

家庭裁判所設立に関わった皆さんが一番分ってることじゃないですか。

するとライアンが笑顔で話す。

うん、それはそうだね。

家庭に光を、少年に愛を。

あの時むちゃをしてでも家裁設立のために戦えたのは、家裁の仕事が少年たちにできるベストだと現場にいた僕らが心からそう信じていたかだらよ。

場所は変わり笹竹でお茶をしている寅子と汐見とライアン。

ライアンが話す。

ああいう時はね頭にタッキーを思い浮かべるんだよ。

頭の中のタッキーが怒ってくれると心が落ち着くんだよね。

それで彼ならばこの法改正には愛が足らん!って叫ぶだろうってね。

皆で多岐川の思い出話に花が咲く。

ライアンがため息をつき、会いたいねタッキーにと言い、寅子もはいと寂しそうに答えた。

昭和46年1971年春、朋一が家庭裁判所少年部判事として着任してきた。

皆の前で元気に挨拶をする朋一。

その勢いに付いていけない者たちもいるなか、寅子は朋一が無理してないか心配するのだった。

笹竹では優未だけではなく美位子も手伝っている。

美位子の事件はよねたちが上告してから1年がたとうとしているが、まだ最高裁で受理するかどうかは決まっていない。

それを調査、報告する最高裁調査官である航一が話を聞きたいとよねと轟を訪ねていた。

轟が本来ならばこちらから出向かなければならないところをご足労いただき申し訳ないと言うと、航一はちょうどよかったと言い、今日斧ヶ岳美位子さんは?と聞く。

笹竹に手伝いにいっていると答える轟。

よねが話だす。

斧ヶ岳美位子は幼いころから暴力を受けていました。

母親は10代の彼女を置いて逃げ出した。

母親がそれまで受けていた仕打ちを彼女は全て引き受けることになった。

家事に暴力に性処理も…。

轟が星さんは事件内容は全てご存じだとよねに言うが航一はいいんです、続けてくださいと話す。

よねは続ける。

暴力は思考を停止させる。

抵抗する気力を奪い死なないために全てを受け入れて耐えるようになる。

彼女には頼れる人間も隠れる場所もなかった。

父親の子をみごもり2人の子供が生まれた。

幾度も流産も経験した…。

職場で恋人ができやっと逃げ出すすべを得たのに、父親は怒り彼女を監禁した。

恋人に全てを暴露すると脅され、追い詰められた彼女はさらに激しくなる暴力に命の危機を感じて酒に酔って眠る父親を絞め殺した。

恋人は真実を知って早々にあいつから離れていった。

おぞましく人の所業とは思えない事件だが、決して珍しい話じゃない。

ありふれた悲劇だ。

あいつは今でも男の大声に体がすくむ。

部屋を暗くして眠れない。

金ができたらその大半を自分を捨てた母親におくる。

無理矢理生まされた実の子を世話してもらうために。

私は救いようがない世の中をすこしだけでもマシにしたい。

だから心を痛める暇はない、それだけです。

言い終わったよねの肩を叩く轟。

航一は辛そうな表情を浮かべお会いできて良かったと言い一礼し出ていった。

虎に翼(123)9月18日(水)放送のネタバレ

虎に翼第25週司法試験のために状況した涼子
出典:NHK虎に翼

寅子は少年法改正における意見を家裁少年部の皆に聞いてみることにした。

法務省は引き際がわからなくなっているのでは?

あえて泥沼化させることで強行する理由を探しているのでは?

多数決ですか?

いろいろな意見が出てくる中音羽が言う。

家庭裁判所が反省するべき点も多々あると思います。

それは裁判にかける意気込みの差が裁判官によってかなり激しく、調査官任せで審判をしながら初めて調査書を開く方もいれば、他方では驚くほど多くの調査を希望される裁判官もいる。

それを聞いた朋一が言う。

つまりこのままでは調査官への負担が大きいと…。

僕には責任逃れに聞こえるけど。

音羽が答える。

いえ、決して仕事で楽したいわけではありません。

1人1人に時間をかけたい。

でも実際は同時に何十人もの少年少女に均質で迅速な処理を求められる。

結果悔いが残り一向に減らない少年事件への罪悪感が増していく。

それならば差そのものが生まれにくい改革も必要なのではと思います。

また朋一。

それは改革ではなく改悪だ。

少年の更生のために必要なのは刑罰ではなく対話と歩み寄りなのに。

でしょ?

寅子は答える

ええ。

私は家裁の力を信じてる。

愛の裁判所を守りたい。

それを聞いた音羽。

本当に守ろうとしてきましたか?

家裁は昔から人員不足。

それを個人の努力だけで補ってきてしまったひずみが今です。

その責任は佐田判事の世代の方々に大いにあるでしょう。

それは、僕も同意見だなという朋一。

寅子は神妙な顔でうなずくのだった。

直明は息子の直正が中学生になるタイミングで近所に引っ越すことに。

今日は猪爪家でささやかなお祝い。

一緒に暮らすことを強く望んでいた直明を気にかける寅子だが、直明は不思議と不安はなくなってと話す。

すると直治が離れるって言っても目と鼻のさきじゃん!とごろごろしながら突っ込んだ。

そして夕飯もしょっちゅう食べに来る気でしょ?と言うと、直明は正直なところ花江さんを当てにしてますと甘える。

すると花江。

いいのよ、ご飯くらいさせてちょうだい。

直明ちゃんと玲美さんのお手伝いがしたいわ。

寅子がうなずきながら話す。

花江のおかげで直人や瑞穂さんも仕事を全力で頑張れてるんだと思うわ。

さすがです。

花江は毎日にぎやかでそれが私の幸せなだけと言い、最近は優未もお手伝いしてくれるしねと話す。

すると隣で手伝っている優未が花江さんとお料理するの好きだしと笑顔で言った。

直治が、まさか一家のお気楽自由人の座を優未に譲ることになるとはなと笑いながら言う。

すると花江。

もう、あなたと一緒にしなぁい。

優未は雀荘と笹竹で働きながら家のこともやって忙しいの。

ねぇとらちゃん。

うんとうなずきながら寅子は内心とても心配していた。

でもこれも娘が選んだ道だと口出しは我慢しているのだった。

寅子は猪爪家でも少年犯罪についての意見を皆に聞いた。

花江は闇市にいた子みたいな子も今はいないし、ピンと来てないと言う。

優未は雀荘の周りには結構若い子がたむろしてるよと話す。

すると直治。

ジャズ喫茶の近くにもけだるそ~なガキがわんさか。

でも俺の演奏聞きに来いって言って何かおごってやると元気になる。

大体いいやつだぞ。

あんたそんなことをと花江、寅子もありがとねと礼を言う。

そして寅子が続ける。

まぁ、直治みたいないい人だったらいいんだけど、中には子供につけ込むわるい大人もいるから厄介なのよ。

直人の妻瑞穂は、私は少年事件の弁護も依頼されますけど、どれも軽犯罪ですよと話す。

そして直明。

凶悪犯罪が起きているのは事実だけど、新聞やテレビが誇張して報道して不安をあおってる部分があるんじゃないかな。

寅子がそう、私も日々そう思ってるのよ同調する。

今度は直人。

俺は自分の責任が重すぎてつらくなる時がある。

どの少年がこの先凶悪犯罪に手をそめる可能性があるかなんて、審判と面接だけじゃ分らない。

それを聞いた玲美。

それは教員も、いや、家族も一緒。

毎日顔を合わせていたってその子の心の中までは分らない。

また直人。

でも、法で縛るのには限界がある。

縛り過ぎたらそれこそ人権を侵害することになるからね。

すると直明が話しだす。

実はさ、BBS連盟と教育委員会からも法制審の部会に参加してほしいって言われていて。

寅子がそれは頼もしいわと喜ぶが、直明はすぐさま断るつもりだと言う。

学校の生徒たちと全力で向き合って寄り添いたい、それが僕の役目だからと。

寅子はその考えも正しいと尊重し、どの考えも正しいからいい落としどころを見つけないとねと言うのだった。

昭和46年1971年夏にある日、星家では司法試験受験のため上京してきた涼子を囲んで女子分メンバーが集まっていた。

涼子は新潟でお店を2つ経営している経営者でもあるが、香子に触発されて司法試験を受けることにしたのだ。

結局新潟にも海にもまだ行けてないものねと梅子が言うと、香子は皆さんとっても忙しいからなどと話は盛り上がる。

するとチャイムがなり轟とよねもやってきた。

すると航一が僕はこれでと失礼しようとする。

寅子が航一さんも一緒にいましょうと誘う。

すると航一は、そうしたいのはやまやまなのですが、今はそうしな方がいいかとと轟とよねを見た。

航一は今よねと轟の裁判に関わっているからだった。

涼子がよねと轟に会いに来てくれてありがとうと感謝を述べる。

玉が皆さんの最近の様子をお聞きしてたところでというと、よねがはあ?お前らあほかと言い出す。

皆驚くが、よねが言う。

こいつは司法試験の直前なんだぞ。

最近のご様子など話してる場合か。

私らで絶対にこいつを受からせる。

そういいながらよねは何か書類を取り出している。

すると轟。

山田のやつ寝る間を惜しんで問題を作っていたぞ。

お前らもやるんだと皆に問題を配るよね。

玉が私もあの時より法律に詳しくなったからやらせてくださいと言う。

よねは玉にも渡した。

そんな皆に涼子は涙をこらえ、私かならず満点を取って見せますと言う。

皆はリビングとダイニングにちらばり問題を解いている。

寅子は手を止めて皆の姿を眺めると学生の頃の光景がよみがえってくるのだった。

寅子の顔はほころんでいた。

家庭裁判所の廊下を歩く寅子に佐田先生と声をかける女性の声。

寅子が振り返るとそこには美佐江にうりふたつのセーラー服の生徒が寅子にほほえむ。

寅子の脳裏に美佐江とのことがよみがえる。

あれから20年近くたっている、美佐江であるはずがない、でも誰?

すると音羽が美雪さん忘れ物ですよとその生徒に声をかけ手帳を渡す。

音羽が寅子にどうかなさいましたか?と声をかける。

寅子は美雪に言う。

どうして私の名前を知っているの?

すると美雪が答える。

先生はとても有名な裁判官じゃないですか。

寅子はそういわれるのは光栄なことだけどと困惑気味。

すると和服の女性が現れて美雪を連れて帰っていった。

音羽が大丈夫ですか?汗がすごいですよと寅子を気遣う。

寅子は突然慌てたように音羽の両手首を確認し赤い腕飾りがついてないとわかり、深く息を吐いた。

虎に翼(124)9月19日(木)放送のネタバレ

虎に翼第25週罪を認める美雪
出典:NHK虎に翼

寅子と音羽が向き合い座っている。

寅子があの子、この前報告書をもらった並木美雪さんねと聞く。

音羽がええそうですと答える。

並木美雪は駅の階段から同級生の男の子を突き落としたという。

目撃者は複数人いるが彼女が一貫して自分は何もいしていないと否認し続けていると音羽は説明する。

寅子はいつもしっかりした報告書をありがとうと音羽に感謝を伝える。

音羽が話し出す。

以前お伝えした少年法改正についてですが、自分が全て正しいと思っていません。

佐田さんの守りたいものの尊さもわかっています。

ですので、少々出過ぎた発言でした。

申し訳ありません。

寅子ははて?

全て正しくなきゃ声をあげてはいけないの?

声を受けてどうするかは私の問題よ。

委縮したりせずに思っていることを言ってくれてありがとう。

寅子は音羽に頭をさげ、並木美雪さんの資料がもっと読みたいのだけど、後でお願いできるかしらと頼んだ。

並木美雪の審判の日。

審判をはじめます、はじめに…と寅子が言うと美雪は突然泣き出して罪を認めた。

ごめんなさい、わざとじゃないんです。

でも本当に悪い事しちゃったと思ってて。

寅子が突き落としたことは認めるのねと問うとはいと返事をする美雪。

そして美雪が説明する。

その子が私が大切にしてる手帳かえしてくれなくて、返してもらおうと思って…。

えぇぇん、ごめんなさ~い。

音羽が被害者の少年に確認したところ美雪の言っている通りだったと寅子に報告。

寅子は美雪を不処分とした。

山田轟法律事務所では美位子が裁判に時間がかかっていることを不安がる。

轟は脈があると思っていると話す。

今まで何度も尊属殺の上告は門前払いされてきてるからな。

時間がかかってるのはいい兆候だ。

焦るだろうが辛抱してくれとよね。

美位子が話す。

違うんです。

私ここが落ち着くんです。

だから、いつまでここにいられるのかなあって

だってここにいたら…。

この場所が居心地がいいってことです。

そうか、そういってくれるならうれしいがと轟は言った。

昭和46年1971年冬。

星家に涼子とよねがきている。

涼子ははれて司法試験に合格しその報告をかねて東京に来ていたのだ。

2人にお茶を出す寅子。

何から何までありがとうと寅子に礼を言う涼子。

寅子は言う。

いいのよ、今日は涼子様のお祝いなんだから。

みんな来れなくて残念だったけど。

でもとってもワクワクするわ。

涼子様が弁護士になる日が来るなんて。

すると涼子。

わたくし司法修習をうけるつもりはございませんの。

寅子とよねがはあっ!と驚く。

そしてよねがじゃぁなんで試験を受けたんだ?と聞く。

涼子が答える。

強いて言うなら世の中への私なりの股間の蹴りあげ方かしら。

私をすぐかわいそうで不幸な存在に落とし込もうとする世の中に。

弁護士になれなかったんじゃない、ならなかった。

この先弁護士になるもならないも私の手の中にある。

せめてそうしたかったの。

これからは司法試験を目指す若者たちに法律を教える場も作りたいの。

それだって立派な法に携わるお仕事じゃなくって?

寅子は笑顔でうなづく。

涼子が、新潟に店をかまえてから、いつも心によねさんを住まわせていきておりましたのよと言うと、よねがはぁ?なんだそれ?と言う。

涼子は答える。

私が弱音を吐きそうになるといつも心のよねさんが叱咤してくださるの。

すると寅子も、私も悩んだら心のよねさんに聞くことにしよっととよねを見る。

よねは人をあの世にいるみたいに…、心じゃなくて直接聞けばいいだろとあきれ気味。

あら!私たち直接聞きに行っていいの?と涼子と寅子2人してよねを茶化す。

よねが調子のいいこと言うな、お気立てに難があると言ってただろと涼子に言う。

涼子はそんなこと言いましたっけとおとぼけ。

なつかしいわぁと笑う寅子だが、よねに言う。

でもそろそろ時々は格好悪いところや弱いところも見せてほしいわ。

ほら私みたいに。

するとよね、お前はさらけ出し過ぎだと言う。

3人はおせんべいを食べ、話はつきないのだった。

よねは事務所へ朝帰り。

美位子がおかえりなさいと出迎える。

朝帰りかと轟が言うとよねは終電を逃しただけだと言う。

そんなよねに轟が言う。

まぁなんでもいい。

お前が佐田たちと仲良くしているのを見てると俺は気持ちがポカポカするからな。

美位子がよねの分の朝食を用意しにカウンターに行くと、よねはカウンター越しに美位子の前の椅子に座り言う。

美位子、お前がここにいたいなら最高裁への上告が棄却されてもいればいい。

ただそれが、私たちのもとに来る依頼人の話を盗み聞きするためならやめろ。

人を見て安堵したり、自分の身に起きたことと比較したりするのはやめろ。

何か抱えている奴はどっかしら生きるために無理をしている。

どうってことないふりをしてごまかさないと、やっていけないことがある。

私は…たった一度でも…あの夜のことが耐えられなくなりそうな時があった。

お前の身に起きたことははらわたが煮えくりかえるほどクソだ。

クソが詰まってる。

でもそれはお前の父親が、この世界が、法律がどうしようもなくクソなだけだ。

お前がかわいそうなわけでも不幸で弱いわけでも決してない。

それだけは分ってくれ。

美位子は泣きながら笑い、何回クソって言うんですかと。

轟も笑い、すまんな、山田は口の聞き方だけはどうしようもないんだと言った。

寅子は大人の境界18か20かという新聞記事を真剣に見ている。

そしてあくびをする。

そんな寅子に優未はお母さん昨日はずいぶん楽しそうだったねと声をかける。

寅子は羽を伸ばさせてくれてありがとうと礼を言った。

すると朋一がやってきた。

裁判官、やめていいかな?

朋一…と驚く航一と寅子。

朋一は言う。

真紀に離婚してほしいって言われてさ。

夫や父親の役目から解放してあげるって。

隣にいてなんの支えにもなってないことが辛いってさ。

お父さんと寅子さんには感謝しています。

理想に燃える僕も、異動になった僕も受け止めてくれた。

家裁で頑張れると本当に思ってた。

これくらいで負けてたまるかって。

朋一、座って話そうと航一。

リビングのソファに座り話を続ける朋一。

僕は裁判官に誇りを持って司法の場をよりよくしたかった。

でももう…なんのためにどう…頑張るのか、わからなくなっちゃって。

ごめんなさい。

航一は朋一の肩に手を置き、何も間違っていない、謝ることなど何ひとつないと声をかけた

朋一はぐっと涙をこらえていた。

涼子様すっかり経営者ですね。ライトハウスに落書きされるのはおさまったのかな?

虎に翼(125)9月20日(金)放送のネタバレ

虎に翼第25週桂場の膝枕で眠る航一
出典:NHK虎に翼

長官室で航一は桂場に資料をわたし、こちらに目を通していただけないでしょうかと話す。

昭和25年のあの判例を変更する時です。

尊属殺の重罰規定が違憲かどうか、大法廷で今一度判断を迫る時ではないでしょうか?

すると桂場。

これは駄目だ。

受理はできない。

尊属殺を扱うのは時期尚早だ。

わかるだろ。

航一は眉間にしわをよせ、なるほど、わかりました、と資料をかかえ去っていく。

しかし、扉を開けるが、すぐに閉めて桂場の方を振り返りやっぱりわかりませんと桂場の机に資料を叩きつける。

そして時期尚早とは、つまりどういうことでしょうか?と言う。

桂場が答える。

少年犯罪が急増し、道徳心の欠如や家族崩壊が問題となっている今、君は冷静な議論がされると思うか?

航一は、法は法、道徳は道徳だと思いますがと言う。

すると桂場。

机上の理想論ではな。

人は間違える。

だから法がある。

だから法につてい考える際に万全な時を選ぶ。

尊属殺の規定が違憲であるかどうかを問う裁判をするならばなおさらだ。

反発は来るかもしれない、でもたとえどんな結果になろうとも判決文は残る!と感情をぶつける航一。

ただ何もせず人権蹂躙から目を反らすことの何が司法の独立ですか!とさらに怒り任せに気持ちをぶつける航一。

桂場は航一の顔を険しい顔で見ているがその顔がみるみる心配の表情に変わり、星君と立ち上がり航一の前に立つ。

鼻血が出ているのだ。

航一はえっ⁉と言って鼻の下をこすると血。

血を見て気を失ってしまう航一を抱きとめる桂場。

寅子があわててやってくる。

こないだのことがあり扉の前でちょっと躊躇する寅子だがすぐ扉をたたき、桂場さん佐田ですと中に向かって声をかける。

桂場は遅い!入れ!と寅子に向かって叫ぶ。

寅子が扉を開けて中に入ると、航一が桂場の膝枕で横になっていた。

それを見た寅子ははて?

開口一番それか!と桂場。

そして寅子。

ごめんなさい、状況が状況なもので。

部下の方にご連絡いただきまして。

桂場さんがじきじきに手当してくださったんですね。

ありがとうございます。

騒ぎになったら面倒だからな、それだけだと言う桂場。

寅子は再度ありがとうございますと頭を下げ、床に座る。

航一さんと声をかけると航一が目を覚まし寅子さん…と言い、その後桂場の顔を見上げてえっ!!長官!と驚く。

桂場は落ち着け、また血が吹き出すぞと言う。

航一はゆっくりと立ち上がり、膝を借りてしまっていたようで…ありがとうございますと桂場に礼を言う。

桂場は正座したまま。

寅子が立てますか?足しびれてませんか?と桂場の様子を気にかけるが、君は夫の事だけを心配したまえと微動だにしない桂場。

いいからつかまってくださいと寅子が言い、ゆっくり頼むと寅子と航一の手を借りて立ち上がろうとする桂場。

しかし足がしびれて辛そうな桂場。

立てずに横座りになってしまう。

足を伸ばしましょうと航一が対処しようとするが、足に触れるなさわるなぁ~ととにかく大変そうな桂場。

寅子は必死で笑いをこらえる。

そんな中、桂場はなんとかゆっくりと足を伸ばした。

寅子が桂場の横に座って話す。

桂場さんは若き判事たちに取り返しのつかない大きな傷を残しました。

きっと一生許されない。

私は彼らには許さず恨む権利があると思う。

私自身桂場さんに怒り失望して傷つきもしました。

私が邪魔で面倒で距離を置きたくても司法の独立の為に、ともに最後まで戦い続けるしかないんですよ。

何を君はガキのような青臭いことを…と言う桂場に笑ってわかります?と言う寅子。

実は私一周回って心が折れる前の、いえ法律を知った若いころの本当の自分にもどったようなんです。

いや、でも、どの私も私…。

つまり全部含めて私なのか。

とにもかくにもさすが桂場さんです。

少しやけるなと航一。

はて?何にやける?と寅子。

笑う航一。

しびれが収まり立ち上がり椅子に座る桂場。

航一が資料を持っていこうとすると置いていけと桂場は椅子に座りなおした。

航一と寅子は失礼しますと言って長官室を出ていった。

家に帰ると朋一が食卓に座っている。

のどかがおかえり~と手にお酒をかかえて上機嫌で寅子に抱き着く。

優未がすんごいお肉買っちゃった、朋一兄ちゃんのおごり~と話す。

朋一がこの肉でぜ~んぶ乗り越える!と決意表明。

航一もよし!とっておきのワイン全部開けてしまおうと取りに向かった。

朋一はすきやきをうれしそうにほおばる。

優未や寅子たちの笑い声が聞こえる。

星家では航一が話す。

長官の膝の上で目が覚めた時から心が軽くなった気がします。

一区切りついたような。

区切り?と寅子が聞く。

あの戦争のでしょうか…と航一。

そして続ける。

いや、でもそう思っていいのかも正直分りません。

それを聞いた寅子が言う。

じゃあ分る日が来るまで少しずつ少しずつ心を軽くしていきましょうよ。

子供が巣立ってもまだまだ余生にはできませんね。

航一もですねと同調した。

長官室では桂場が尊属殺の資料を読み終えていた。

資料を前に一点を見据える桂場。

昭和47年1972年4月、最高裁は美位子の事件の上告を受理することを決めた。

15人の裁判官による大法廷が開かれるのだ。

家庭裁判所では、寅子の元を美雪の祖母左江子が訪ねてくる。

左江子は言う。

私、森口美佐江の母です。

驚いてあっけに取られる寅子。

左江子が話を続ける。

ずっと謝りたいと思っておりました。

あの時は娘を助けてくださろうとしたのに。

寅子が、いえ、私は、あの今美佐江さんは?と尋ねる。

左江子答える。

美佐江は死にました。

美雪が3歳になってすぐ車にひかれて…。

ここに美佐江が最後に残した言葉が書かれているんです。

手帳を寅子に差し出す左江子。

寅子は手帳を開いて中を見る。

美雪 愛してあげられなくてごめんねと書かれている。

音羽も覗き込む。

寅子が手帳のページをめくるが白紙が続く。

赤い腕飾りがしおりになっているページにまた美佐江の言葉。

美佐江の手帳

私は確かに特別だった。

私が望めば全てが手に入った。

全てが思い通りになった。

盗みも身体を売らせることもできた。

けど、この東京で、私はただの女にすぎず、手の平で転がすはずが知らぬ間に転がされていた。

次々に沸く予期せぬことに翻弄された。

身ごもれば特別な何かになれるかと期待したが駄目だった。

私の中にかろうじて残る特別な私が消えぬうちに消えるしかない。

あの人を拒まなければ何かかわったの?

あの人は私を特別にしてくれたのだろうか?

寅子は後悔する。

あの日後一歩だったんだと美佐江から優未を庇った新潟でのことを思い出す。

私のせいで…寅子は自分を責め息が止まりそうだった。

桂場さんの膝枕、お茶目でした♪航一さんがあんなに熱くなったのは朋一のこともあったのかな~?

虎に翼第25週「女の知恵は後へまわる?」の感想

今週も出来事が盛りだくさんでした。

中でも一番衝撃を受けたのがやはり美佐江が亡くなっていたことでしょうか。

もっと違う形で何か別の犯罪でとか考えていましたが、娘に引き継がれていたんですね。

名字が違うのも気なりますが、次週明かされるんでしょうか。

いよいろ来週は最終週。

すっかり虎に翼ファンになっちゃった私ですが、トラちゃん達に会えなくなるのが今から寂しいです。

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