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「虎に翼」最終週のネタバレ【寅子が亡くなって15年!時は続いている】

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2024年4月からはじまった朝ドラ「虎に翼」。

第25週では朋一の左遷とも言える人事でとらちゃんが桂場に物申したり、美雪が美佐江の娘だと判明し、美佐江自身は亡くなっていたり、航一が鼻血をだして桂場さんに膝枕してもらったり、とにかく見どころが沢山ありました。

今週はいよいよ最終週です。

寂しい…

目次

虎に翼の基本情報

虎に翼の基本情報です。

虎に翼ポスター画像
出典:NHK虎に翼公式HP
放送局NHK
放送時間毎週月曜~土曜 朝8:00~8:15
出演者伊藤沙莉、岡田将生、森田望智、深山凌輝、青山 凌大、今井 悠貴、土居 志央梨、戸塚 純貴、平岩 紙、松山ケンイチ、塚地武雅、余貴美子
主題歌 さよーならまたいつか!/米津玄師
あらすじ昭和のはじめにできた日本初の女性専門法律学校。その卒業生から初の女性弁護士が誕生します。主人公の寅子もその1人として日本中から注目されあこがれの存在に。日本初の女性弁護士で後に裁判官になった1人の女性の人生が描かれます。
公式HPhttps://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/

虎に翼最終週のあらすじ

虎に翼最終週のあらすじです。

少年法改正の問題と共に、新潟での大きな後悔と向き合うことになった寅子(伊藤沙莉)。調査官の音羽(円井わん)は寅子とは考えが違うが、お互いのやり方について率直に話せるようになる。一方、美位子(石橋菜津美)の事件を担当するよね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は、いよいよ最高裁の大法廷に立つことに。そして、退官を迎えた桂場(松山ケンイチ)の挨拶をニュースで見守る寅子。寅子に残された「裁判官としての時間」も少なくなる中、少年法改正の議論はいまだに続いていた。

引用:NHK虎に翼公式HP

虎に翼最終週126話~130話までのネタバレ

虎に翼最終週のネタバレです。

虎に翼(126)9月23日(月)放送のネタバレ

虎に翼第最終週朋一家具職人に
出典:NHK虎に翼

美佐江の手帳を読む寅子。

最後のページを読み終えると左江子が話す。

美雪は昨日、警察に補導されました。

顔を上げる寅子。

左江子は続ける。

こんなお願いを佐田さんにすることは間違っていると思います。

でも美雪にこのまま娘をなぞってほしくない。

どうか…どうか…。

寅子に深く頭を下げる左江子だった。

自宅で航一とウィスキーを飲んでいる寅子。

一点をじっと見つめている寅子に航一が寅子さんの独り言を盗み聞きするつもりはないよと言う。

すると寅子が話す。

例の子、やっぱり美佐江さんの娘だった。

そして美佐江さんは彼女が小さいころに亡くなっていた。

蓋をしてきたものと向き合うのは苦しいわね。

航一はグラスを置いて寅子の正面に立ち、突然腕を振り上げて…。

ちちんぷいぷい~!

今寅子さんが強い意思…、いし…、…

言葉が続けられず崩れ落ちる航一。

寅子が無理をしてくれてありがとうと感謝する。

航一は無理をしました、無茶をしましたと素直に認める。

でもその気持ちが嬉しいわと寅子は言い、2人は椅子に座りなおし飲みなおそうとすると…。

あのぉ~もうそろそろいいかなと朋一がひょっこり顔を出す。

驚く航一。

すると朋一。

あっ、夜遅くごめん。

盗み聞きするつもりではなかったんだけど、ただ…。

ちちんぷいぷいが聞こえて入りずらくて。

航一は恥ずかしさのあまり、ああ~ああ…と声にならない声をあげうなだれる。

航一のそんな姿を見た朋一はごめん、ごめんってと謝る。

そして寅子と航一の前に座り話し出す。

電話じゃなくて直接あって2人に言いたくてさ。

考えた結果、僕、家具職人になることにしました。

えっ?と寅子と航一。

朋一は続ける。

だから明日から修行のために岐阜に行ってくる。

ええっ!と寅子と航一、また驚く。

それはずいぶんと急な話ねと寅子。

朋一は説明する。

朋成を育てるために稼ぎはいるけど、法律とは距離を置きたい。

で、ふと思い浮かんで。

ほら僕手先が器用だろ。

それで知り合いのツテをたどって。

そう話す朋一に航一は聞く。

思いついた時、法律を学んだ時と同じくらい胸が熱くなったか?

朋一は航一を見つめて、なったと答える。

航一はじゃあ楽しんでおいでと言い、遅いけど飲もうと朋一の分もグラスを持ってきて3人は乾杯をした。

山田轟法律事務所では壁の憲法第14条を見つめているよね。

轟が言う。

こんなしがない事務所の弁護士がお偉い先生方15人の前で弁論するなんてなぁ~。

そりゃおじけずくよな。

よねは言う。

別にそんなんじゃない。

私はただ、今この憲法に見合った世の中になっているのかどうか考えていただけだ。

すると突然轟はよねに向かって空手チョップ!

よねは轟の腕を掴み驚きの表情で轟を見ている。

轟は言う。

う~、山田~、心を痛めてる暇も、緊張してる暇もないぞ!

そんな暇があるなら弁論の練習だ!

聞いてやる!

よねはおう!と弁論の練習を始めた。

美位子はカウンターで洗い物をしながらそんな2人を見ていた。

昭和47年1972年5月、美位子の裁判。

傍聴席は満員。

ご起立下さいという掛け声がかかり判事15人が入廷する。

中央には桂場が立つ。

揃って一礼をし、皆着席した。

仏頂面の桂場が開廷しますと言うと、よねは席を立ち15人の判事に向きなおり弁論を始めた。

論点は誰の目から見てもわかりきっていますので回りくどい前置きはしません。

刑法第200条。

尊属殺の重罰規定は明らかな憲法違反です。

昭和25年に言い渡された刑法第200条の最高裁合憲判決。

その基本的な理由となるのは人類普遍の道徳原理。

はて?

桂場がよねを見る。

よねは続ける。

本件において道徳の原理を踏みにじったのは誰か?

尊属である父を殺した被告人ですか?

それとも家族に日常的に暴力を振るい妻に逃げられ、娘を強姦し続け子を産ませ、結婚を阻止するために娘を監禁した被害者である父親ですか?

暴力行為だけでも許しがたいのに、背徳行為を重ね畜生道に堕ちた父親でも彼を尊属とし保護し子供である被告人は服従と従順な女体であることを要求されるのでしょうか?

よねを見つめている轟。

それが人類普遍の道徳ならば、この社会と我々も畜生道に堕ちたと言わざるをえない。

いや、畜生以下…クソだ!

弁護人は言動にきをつけるようにと言う桂場。

すると轟が立ち上がり不適切な発言でした、おわびいたしますと頭を下げる。

そして小声でいけ山田と声をかけた。

憲法第14条はすべての国民が法の下に平等であるとし、第13条にはすべての国民は個人として尊重されるとある。

本件は愛する人と出会った被告人が、全ての権利を取り戻そうとした際、父親から監禁と暴力による妨害を受けた結果であります。

当然、正当防衛もしくは過剰防衛に該当する。

もし、今もなお尊属殺の重罰規定が憲法第14条に違反しないものとするならば…無力な憲法、無力な司法を、無力なこの社会を嘆かざるをえない。

著しく正義に反した原判決は破棄されるべきです。

以上です。

美位子は事務所の掃除の手をとめて、壁の憲法第14条を見つめていた。

そのころ家裁には美佐江の娘・美雪が再び送致されてきた。

窃盗教唆と売春防止法違反と書かれた美雪の資料を見て寅子はうつむき目をつぶるのだった。

虎に翼(127)9月24日(火)放送のネタバレ

虎に翼第最終週寅子と美雪
出典:NHK虎に翼

美雪の待つ部屋に寅子が入り、こんにちはと声をかけると、美雪もまたお会いできてうれしいですと挨拶をする。

そして2人は向かい合って座る。

寅子が話す。

あたなは今、友達に売春をさせ。かつ金品を窃盗させた疑いを持たれていて、また音羽さんの調査を受けてもらうことになります。

すると美雪。

調査なんていりません。

ぜーんぶ私がやりました。

正直に答えたご褒美に質問してもいいですか?

それを聞いていた音羽がちょっとと止めようとするが寅子はいいのよ、どうぞと美雪の質問に答えようとする。

美雪が質問する。

先生はどうしてだと思います?

どうして人を殺しちゃいけないのか。

寅子は、今の質問のこと、おばあ様から聞いた?と尋ねる。

美雪はえっ?といい、もしかして母も同じ質問を?と嬉しそうな顔をした。

寅子はまっすぐ美雪を見てそして話す。

奪われた命はもとに戻せない。

死んだ相手とは言葉をかわすことも触れ合うことも何かを共有することも永久にできない。

だから人は生きることに尊さを感じて人を殺してはいけないと本能で理解している。

それが長い間考えてきた私なりの答え。

理由が分らないからやっていいじゃなくてわからないからこそやらない。

奪う側にならない努力をすべきと思う。

美雪は笑い出し、そんな乱暴な答えで母は納得しますかねと言う。

寅子が真剣な眼差しで美雪に語りかける。

美雪さん、私は今あなたの質問に答えています。

お母さんの話はしていません。

私の話を聞いてあなたはどう思った?

美雪は制服のポケットから飛び出しナイフを出す。

音羽がバカな真似はやめなさいと人を呼びに行こうとするが寅子が止める。

美雪がナイフを手に持ち、寅子に近づいてきて話す。

母の手帳をご覧になったんでしょう?

母も娘も他の子たちとは違う。

異質で特別で手に負えない。

救うに値しない存在だと。

寅子は逆、全く逆!と力強く答える。

あなたもお母さんも確かに特別。

でもそれはすべての子供たちに言えること

あなたたちは異質でも手に負えない子供でもない。

手帳を読んで気付いた。

私はあなたのお母さんを、美佐江さんを恐ろしい存在と勝手に思ってしまった。

そのことが過ちだった。

美佐江さんはとても頭はよかったけれどどこにでもいる女の子だったと思う。

美雪が反論する。

どこにでもいる女の子が人を支配して操ろうなんて思いますか?

それに対して寅子が言う。

でももう真実は分らない。

なぜなら私たちは美佐江さんを永遠に失ってしまったから。

私は美佐江さんに対して全てを間違えた。

もっと話をするべきだった。

彼女がわからないならだまってよりそうべきだった。

1人の大人としてそうすべきだった。

ごめんなさい。

寅子は涙をこらえて謝る。

それを聞いていた音羽がそんなのきれいごと過ぎます、そこまで佐田判事が背負うことじゃないと意見する。

それを受けて、寅子が話を続ける。

そう、あの時私はそう思って線を引いた。

それが巡り巡ってあなたが今目の前にいる。

だからね、美雪さん、私もうこんなこと繰り返したくない。

あなたのこと諦めたくないの。

寅子は美雪の前に立って話す。

あなたはお母さんをまねしなくていい。

手帳に残された言葉の意味やお母さんを庇う理由を見出そうとして傷を追わなくてもいい。

お母さんのこと好きでも嫌いでもいい。

親にとらわれ縛られ続ける必要はないの。

どんなあなたでいたいか考えて教えてほしいの。

美雪が強い口調で言う。

つまらない。

そんなのつまらない。

そんなのありきたり。

そんな私じゃ駄目なんです!

寅子も強い口調で言い返す。

どんなあなたでも私はなんだっていい!

どんなあなたでもどんなありきたりな話でも聞くわ。

だから話しましょう。

何度でも。

美雪はナイフを床に叩きつけ部屋を出ていった。

音羽が美雪を追おうとするが、寅子が今日はもういいわと美雪をそのまま行かせた。

膝ががくついている寅子の背中を音羽が優しくさすった。

寅子は美雪を試験観察とし、民間の施設でしばらく生活させることとした。

半年後の昭和47年11月。

音羽が寅子に美雪と美雪にそそのかされて売春行為をした2人の調査報告書を渡す。

寅子は音羽の意見を聞きたいと話す。

音羽が答える。

売春行為ををした2人は十分に反省しているので、不処分が妥当かと。

美雪については施設では問題は一切おこさず、同じような境遇の子たちと仲良くしています。

おばあさまも頻繁に面会に訪れていて関係は良好です。

寅子はうなずき、美雪さんの審判期日を決めましょうかと言った。

後日、審判の部屋で美雪と話す寅子。

寅子は美雪に施設での暮らしについて聞く。

美雪が答える。

居心地はいいです。

先生の差し入れみんな喜んでました。

あんな分厚いお肉初めて見たって。

寅子は担当した子がいる施設に時々届けているのと話す。

すると美雪。

先生、私、まだあの施設にいてもいいですか?

おばあちゃん、私といると心が休まらないと思うんです。

お母さんを思い出し続けるのもかわいそうです。

だから、一緒にいない方がいいのかなって。

それを聞いた寅子。

理由はわかりました。

それであなたの本心は?

あなたはどうしたいの?

美雪が答えにくそうにしていると、となりに座っている左江子が言う。

おばあちゃんは早く一緒に暮らしたい。

離れて暮らしてほっとしたのは事実。

でもこの半年、どんどん面会の日が楽しみになった。

毎日頑張ってくれている姿が伝わったから。

寅子が美雪の気持ちを聞くと美雪は泣きながらおばあちゃんと一緒にいたいですと答えた。

隣にいる左江子もたまらず涙し、美雪を抱きしめた。

寅子が言う。

並木美雪さん、あたなを不処分とします。

あなたはきちんと人生を歩んでいけると判断しました。

美雪と左江子は泣きながら抱き合うのだった。

寅子と音羽がお茶を飲みながら話している。

音羽が美雪さんまた犯罪を繰り返すと思いますか?と聞く。

寅子が答える。

そうならないことを心から祈っているし、きっと更生してくれるわ。

でも駄目な時はその時。

とはいえやっぱり家裁も変わっていかなくちゃならない。

個人の力頼みじゃなくて組織の構造を変えて人手を増やさないとダメなのも確かだと思うわ。

私達みたいに仕事に人生の全てをささげろぉと強制するのもなんだか違うしね。

だからそのあとの世代のことは音羽さんたちが決めればいいわ。

音羽が言う。

もっと効率よく子供たちに深く寄り添えるやり方があるはず。

それを私なりに見つけていきますので。

寅子は満面の笑みで音羽にすてきぃ~、どんなやり方が思いついたかまた教えてねと言うのだった。

昭和48年1973年4月、美位子の判決日がやってきた。

虎に翼(128)9月25日(水)放送のネタバレ

虎に翼第最終週尊属殺裁判に勝利するよね
出典:NHK虎に翼

最高裁大法廷の判決日。

山田轟法律事務所では、よねたちが出発の支度をしている。

遠藤がこの目で見届けたいな、太一君がこの大きな裁判に勝つところと話している。

よねがまだ勝てると決まったわけじゃないぞと言う。

そしてよねと轟はお茶を飲むと、そこへ応援しているとどうしても伝えたくてばたばたと寅子がやってきた。

寅子が来てすぐによねたちは時間だと出陣。

寅子も美位子にじゃあ私も行くねと事務所を出ようとすると美位子に呼び止められる。

裁判に勝てたらどうなるんですか?と聞く美位子。

寅子が答える。

原判決が破棄されれば恐らく執行猶予がついてあなたはすぐ社会に戻ることができる。

それを聞いた美位子。

でもそれっていいんでしょうか?

私、人を殺したんですよ?

私、あの時…、ひもで締め上げた感覚が今でも手に残ってるんです。

毎晩毎晩夢に見て、服役した方が気が楽なんじゃないかってずっと考えて。

寅子が泣いている美位子に歩み寄って話す。

何かしらの罪を償いたいと思うことは、あなたの尊厳を全て奪って何度もあなたの心を殺してきた相手を肯定してしまいかねない。

あなたができることは生きてできる限りの幸せを感じ続けることよ。

場所は変わり法廷。

桂場が判決を述べる。

主文、原判決を破棄する。

よねと轟はそろって桂場の方を見る。

桂場は続ける。

被告人を懲役2年6月に処する。

この裁判確定の日から3年間右刑の執行を猶予する。

尊属殺に関する刑法200条は普通殺に関する刑法199条の法定刑に比べ著しく差別的であり、憲法第14条1項に違反して無効である。

この見解に反する従来の判例はこれを変更する。

傍聴席がざわつき、轟はよねの肩に手を置き、よねは安堵したような表情を見せる。

昭和25年の合憲判決から23年、長い時をかけて歴史が塗りかわったのだ。

以上、閉廷しますと桂場が起立し一礼。

そして法廷を出ていった。

よねは涙がとまらなかった。

桂場はこの翌年に定年を向かえて長官を退任。

裁判官人生に幕をおろすことになるのだった。

山田轟法律事務所では皆で勝利を祝っている。

楽しそうな皆。

遠藤が話す。

僕たちの関係が法的に認めらえるような今日みたいな瞬間を生きている間にむかえられたらいいな。

轟が言う。

そのためにできることは続けよう。

俺たちが駄目でも、次の世代のために。

なんか今日は一段とかっこいいな太一君と盛り上がる遠藤と轟。

そんな2人をほほえましく見ていた美位子が話す。

改めて、よねさん、轟さん、本当にありがとうございました。

先生たちにめぐり合えてよかった。

よねが言う。

お前の母親にも電話で伝えておいた。

伝言だ。

子供たちは必ず立派に育てるから、美位子は新しい人生を生きてくれ。

轟が美位子の人生はここから始まるんだと言う。

続いてよねが美位子の肩に手をおいて言う。

もう誰にも奪われるな。

お前が全部決めるんだ。

美位子は目を潤ませながら小さくうなずいた。

法制審議会では、寅子が話している。

家裁には家庭からも社会からも学校からもはじき出された子が沢山やってきます。

ひとりぼっちの子たちの味方は我々しかいない。

そういう気持ちでわからなくてもまずは寄り添うんです。

それを聞いた豊谷。

味方、寄り添う、そういう曖昧な言葉で煙に巻かれても。

また寅子。

曖昧?

それこそ子供たちが欲していることですよ。

私たちは確かな手ごたえを得ながら調査官と日々、審判を行っております。

あなたたちは何に手ごたえを感じていらっしゃるの?

少し間があき、寅子が話す。

なぁんて言い争うのも、もはや違うと思いませんか?

は?と豊谷。

寅子が続ける。

学生運動も下火になり、首相も法務大臣も代わりました。

言い出しっぺがいないのに形骸化した議論を重ねても疲れるだけ。

それでもこうして集まるのは非行を犯してしまった子供たちにあらゆる方法で健全な育成を図りたい…。

その思いが皆さんにあるからでは?

なら不毛なことは一旦やめて、今日は愛について語りませんか?

すると汐見、小橋、稲垣と順番に皆が愛を表現する。

そして寅子。

そう、愛です。

子供たちへの愛にあふれた血の通った話が私たちはしたい。

ねっライアンさん。

寅子が隣のライアンにふると、ライアンは穂高や多岐川・桂場と写っている写真を見せて笑いながらウィンクをした。

少年法改正についての法制審議会はその後もしばらく続いたが、結局少年法対象年齢の引き下げは見送られた。

星家では優未とのどかと美位子がいる。

寅子がただいまぁと家に入るのどかは出ようとしていた。

寅子がご飯食べていけばいいじゃないと言うとのどかは今から誠也の個展の打ち合わせなのと話す。

誠也の絵を気に入ってくれた人がいてニューヨークで個展を開くことになったのだという。

すごいじゃないと驚く寅子。

のどかはじゃあねと出ていった。

笹竹のお手伝いで仲良くなった優未と美位子。

優未とのどかの洋服で好きなものを持って行ってもらおうと美位子に来てもらっていたのだ。

美位子は明日新潟に出発すると話す。

よねのはからいで、涼子と玉の店で働かせてもらうことになったのだ。

寅子はそれはいいわねと喜んだ。

美位子は何年か働いてお金を貯めたらまた違う土地に行き自分の力だけで頑張っていこうと思うと話した。

そして美位子は人生で失敗したことがない人はかっこいいなと言うと、優未は自分は大学院を中退してぶらぶらしてるし世間から見たら失敗してるよと話す。

それを聞いた寅子が反論。

いいえ!

美位子さんも優未も人生失敗なんてしていない。

優未、お母さんはそうは思わないけれど、あなたがもし失敗したと思っているなら、それはお母さんの育て方が悪かったから、お母さんのせい。

つまり何が言いたいかと言うと、自分を責めて辛くなるくらいなら周りを責めて楽になって。

ここまで頑張ってきたあなたたちにはその権利があるっていうこと。

だから失敗なんかじゃ絶対にない!

美位子は寅子をみつめ、優未はごめんなさい、お母さんって昔からすぐ熱くなってとんでもない方に話を持っていくのと話す。

美位子は、いえ、すごくうれしいですと感謝した。

ならばよかったと寅子は少し安心する。

優未が、私は美位子さん見送ってから笹竹の手伝いに行ってくると立ち上がり、寅子がいってらっしゃいと言う。

美位子は、寅子にじゃぁお元気でと別れの挨拶をする。

寅子もまた、お元気で、またいつかどこかでと別れのに挨拶をした。

2人が出ていった後、寅子は写真の優三に話しかける。

本当に変なところムキになっちゃっていやねぇ。

根本的にむいてないのよね。

すると優未がやっぱりと寅子に駆け寄る。

虎に翼(129)9月26日(木)放送のネタバレ

虎に翼第最終週猪爪家せいぞろい
出典:NHK虎に翼

忘れものと寅子が優未に言うとやっぱりそんな顔してるといって優未が寅子の前に立って話す。

お母さんは私の選択を応援するって言っておいて、やっぱり娘がまっとうじゃない、子育てを失敗したって後悔したってこと?

それを聞いた寅子。

そんなまさか。

親だから心配はしても後悔はないわ。

優未が思っていることを話し出す。

私ね寄生虫の研究も好き。

家のことも、料理も好き。

読書も好きだし、麻雀も好き。

着付けもお茶や刺繍も好き。

笹竹で働く時間も好きだし、みんなといる時間も1人でいる時間もお母さんといる時間も好き。

好きな事とやりたいことがたくさんあるの。

だから、つまりね…。

この先私は何にだってなれるんだよ。

それって最高の人生でしょ?

最高に育ててもらったって思ってるから。

だから私のことは心配ご無用です。

小さいころ話してくれたでしょ。

寅子がたまらず優未を抱きしめる。

優未が続ける。

たくさんよりどころを作ってほしいって。

美位子さん待ってるからと寅子に言って優未は行ってくるねと家を出発した。

そんな2人の姿をイマジナリー優三が国民服姿で優しく見つめていた。

トラちゃん、約束守ってくれてありがとうねと優三は寅子に言う。

寅子は笑ってうなずくと優三も笑う。

すると航一が帰ってきて寅子は涙を拭いおかえりなさいとむかえる。

航一は今泣いてました?と聞くが内緒という寅子だった。

1974年昭和49年春。

寅子が花江のもとを訪れていた。

横浜家裁の所長になることを直々に報告にきていたのだ。

花江はすごいわ!立派よと驚く。

そして今日みんな集まるからご飯食べていきなさいよと寅子を誘う。

とらちゃん何食べたい?と花江が聞くが、直治がアメリカから帰ってくる日でもあるから直治が好きなものでいいんじゃない?と寅子が言う。

しかし花江はまた直治と喧嘩していて直治の好物作るなら孫たちの好物にするわと話す。

花江は直道の真似をして猪爪家の教訓を話す。

「思っていることは口に出したほうがいい!」

2人して笑う。

すると花江が、今はお義母さんが亡くなる時に悔いはないって言ってたことがわかると言う。

寅子はびっくりしてどこか悪いの?と聞く。

違うわよと花江は笑って話す。

この先ね子供や孫たちをずっと見守っていくのも楽しみだけれど、明日の朝目がさめなくても天国で直道さんやお義母さん、お義父さんたちと思い出話をするのもすごく楽しみなの。

そう、と笑う寅子に、そんな人生を私にくれてありがとうと花江は礼を言う。

寅子はいいえ!花江ちゃんの人生がすばらしいのは、花江ちゃんのおかげ!と直道のものまねをして言い2人は大笑。

猪爪家全員集合のにぎやかな食卓。

寅子が花江のお芋の煮っころがしおいしいと言うと、それは直明ちゃんが作って持ってきてくれたのよと花江。

寅子は目を丸くしてえええぇっっ!と驚く。

玲美はすっかり楽させてもらってますと言う。

すると直人もこれは僕が作りましたと自信満々に話す。

花江はみ~んなが好きなようにしてみんながそれを応援していければ我が家はずっと安泰だわとしみじみ話す。

宴もたけなわ、直治のサックスでダンスが始まる。

直明と玲美は本格的なダンスで盛り上げた。

そして皆は寅子の横浜家裁所長就任を祝福した。

所長就任の朝。

新しいスーツを着てどうかしらと尋ねる寅子。

航一はとっても素敵だよと褒める。

2人はすこしてれくさそうに笑った。

笹竹に向かう寅子と航一。

すると久保田がこっちだと寅子を呼ぶ。

寅子は皆の前に行き、今日はありがとうございますと礼を言う。

寅子の所長就任のお祝いに集まってくれたのだった。

しかし梅子は居眠り中。

涼子が美位子の働きっぷりを褒めると玉は英語にも興味があるようで子供たちと学ばれていますと話す。

すると寅子が涼子様と玉ちゃんのお店を紹介したよねさんの目に狂いはなかったということよねと言うと、よねはおうと答えた。

久保田が寅子の出世がまるで自分のことのように誇らしいよと話す。

中山もまた、あの日金屏風に並んだ時から離れていてもおこがましいけれどずっと一心同体と言うかと話す。

寅子はおこがましいなんてことないですよ、私もそう思っていますと言った。

香子もまた実は私もです、と話し出す。

私たち全員ずっと絆で繋がっている。

寅子はそう、なんと言うか皆が体の一部になっているのと嬉しそうに話す。

寅子はよねにねっよねさんとしつこく同意を求めるとよねはやめろと少し大きな声。

すると梅子がやだごめんなさいねとやっと起きる。

そこへ道男がお寿司を持ってくる。

梅子はここのところお店に来てもなぁんにも役にたたなくてと話す。

それに対して道男。

何言ってんだよ。

梅子さんはあんこの味見をしてくれるだけでいいんだよ。

なぁ大五郎。

大五郎はうん、そこにいてくれりゃぁいいと笑顔で言う。

それを聞いた轟。

おっ大五郎君、いいこと言うな~!

そうなんだよ、そこにいてくれるだけでいいんだよ。

てれるわねぇと梅子。

するとガラガラっと扉があき和服姿の桂場が入ってくる。

寅子を見たとたん桂場は仏頂面に。

しかし扉をしめて店の中に入り席に着く

道男が団子を桂場にもって来ると桂場はありがとうと言う。

なぜか桂場のおでこには桜の花びらが一枚ついているが道男は何も言わずに下がる。

寅子が桂場の席に行き目の前に座る。

桂場は団子を一口食べ目をつぶり味わう。

寅子が声をかける。

お元気そうですね、桂場さん。

お会いしたらずっと言いたいことがあったんです。

私たちずっと法とは何かを話してきましたよね。

桂場はすかさず私達じゃない君がなと言う。

寅子は続ける。

今私は法とは船のようなものなのかなと思っています。

続けてと桂場。

寅子が話す。

人が人らしくあるための尊厳や権利を運ぶ船。

社会という激流に飲み込まれないための船。

船の使い方は乗り手次第。

人らしさを失い沈むことも誰かを沈めることも間違うこともある。

人生という船旅を快適に幸せに終えるために、乗り手の私たちは船を改造したり修繕したりしながら進む。

まあ明日にはまた違うことを言っているかもしれませんが。

生い立ちや信念や格好、男か女かそれ以外か。

すべての人が快適でいられる船にするよう法を司る者として不断の努力を続けていきます。

桂場は食べかけの団子を皿にもどして私は今でもご婦人が法律を学ぶことも職にすることも反対だと話した。

虎に翼(130)9月27日(金)放送のネタバレ

虎に翼第最終週寅子と航一
出典:NHK虎に翼

星家では元気に体操をする寅子。

白髪が混じった優未が2階から降りてくる。

寅子は優未の横に立ち、今日はとってもいいお天気よと話す。

優未は写真に向かっておはようと挨拶をした。

それは寅子の写真だった。

時は平成11年1999年。

寅子は15年前に亡くなっていたのだ。

テレビを見ながら朝ごはんを食べる優未の隣に寅子は座り笑顔で見ている。

テレビではアナウンサーが「男女共同参画法基本法は先週衆議院本会議で可決・成立し今日施行されます」と話している。

この法律は国民全てが性別に関係なく、個性と能力を発揮できる社会の実現を目指して制定されたもの。

食卓で1人パンを食べる優未。

優未は自宅で着付けや茶道のお教室、雀荘と寄生虫研究の雑誌の編集、そして花江とそのひ孫の面倒を見る生活を送っていた。

優未がひ孫たちにおやつを出すとそっちの方が大きいなどと喧嘩を始める。

すると花江はひいばあばはケンカを見てると涙が出ちゃうのと泣きだす。

ひ孫の直哉がひいばあばごめんねと謝り、ひ孫の江美ももうケンカしないよと謝る。

花江は優未の方を向いてちょっとだけ手を広げおちゃめに舌を出した。

優未は笹竹へ行く。

サラリーマンらしきスーツ姿の男性が携帯電話でなにやら話をしている中優未は団子を頬張る。

笹竹のあんの味は今も守り続けられている。

星家では夜、優未が読書をしていたがやめて棚の上の写真をぼんやりと見る。

そしてビールを飲んだ。

なんだか元気がないわねと寅子が心配して優未にまとわりついている。

翌日優未が寅子の通学路だった橋の上を歩いていると女性が携帯電話で突然会社をクビになったと話している。

それは美雪だった。

がんばったんだけど、多分私が駄目で悪いんだと思うと言う美雪。

それを聞いた優未。

あのぉ詳しくは言えないので絶対ではないんですけど、それあなたが駄目でも悪くもないと思います。

労働基準法の第20条かなんかにあるんです。

雇用主の解雇予告義務…確か30日前だったかな。

とにかくあるんです、そういうのが。

後ろで寅子があってるあってると優未に向かって言う。

でも…とためらう美雪。

優未は続ける。

みんなが持っている権利なので使わないと。

もしよろしければ弁護士に相談なさってはいかがですか?

佐田優未の知り合いだと言ってくだされば。

それを聞いた美雪は佐田?と優未を見る。

優未はメモを渡し、法律はあなたの味方ですと言って立ち去った。

星家ではのどかが朋一に今度アトリエの机作ってよと言うと、朋一はいいけど高いぞと言う。

のどかは安くしてよぉ~と笑う。

そこへ優未が帰ってくる。

遅かったじゃないとのどか。

ごめんごめんと謝り、出かけようとしている朋一にどこに?と優未は聞く。

朋一は真紀と朋成を迎えに行ってくると話す。

そんな朋一にお兄ちゃん、離婚してからの方が愛妻家よねとのどかは笑う。

黙れという朋一。

行ってらっしゃいと優未が言うと行ってきますと朋一は家を出た。

そしてのどかがお父さんがお待ちかねよ、話してきてあげてと優未に言う。

優未はうんと航一の前に言った。

優未はおかえりなさい航一さんと言い、航一もまたおかえりなさい優未さんと言う。

優未は老人ホームじゃなくてここで一緒に暮らすのがいいと思うんだけどと航一に話す。

航一は言う。

子供たちに縛られず自由に過ごしたいんです。

すると優未が秘密の話聞いてくれる?と言う。

私とお母さんの生き方って全然違うじゃない。

私は私が好きだけどお母さんのすごいところかっこいいところ何も引き継げないまま人生が終わっちゃうような気がしてて。

でもさっきね自分の中にお母さんをすごく感じたと言うか。

私にとてって法律ってお母さんなんだよなぁ~って。

だからね、今すごく近くに感じる。

感じると心が軽くなる。

み~んなの中にあって、寄り添ってくれるものなんだよなって。

ごめんなさい、意味わからないわよね。

のどかねえちゃん手伝いに行ってくる。

優未は台所に行った。

すると航一は和室に座っている寅子にだそうですよと声をかける。

寅子は何だかてれるわねと微笑んだ。

航一が言う。

寅子さんがいなくてとても寂しいけれどもう少しこうやって彼らを見守ってこの余生を楽しみたいって自分でも驚いてしまいますがそう思っているんですよ。

すると寅子。

やだわ私が法律って、ねぇ。

また航一。

はて?今の僕の話聞いてました?

また寅子。

あ…なるほど。

あっごめんなさい。

さっきのが嬉しくて余韻にひたってしまってつい。

2人は微笑み合う。

航一はその得意げで幸せそうな顔、懐かしいな。

はて?と寅子。

航一、ほらあの時だよと言うと、時は桂場と話している笹竹のシーンに戻る。

桂場が話す。

私は今でもご婦人が法律を学ぶことも職にすることも反対だ。

法を知れば知るほど、ご婦人たちはこの社会が不平等でいびつでおかしいことに傷つき苦しむ。

そんな社会に異を唱えて何か動いたとしても社会は動かないし変わらん。

寅子。

でも今変わらなくてもその声がいつか何かを変えるかもしれない。

桂場。

君はあれだけ石を穿つことのできない雨垂れは嫌だと腹をたててきただろう。

寅子。

未来の人達のために、自ら雨垂れを選ぶことは苦ではありません。

むしろ至極光栄です。

桂場。

それは君が佐田寅子だから。

君のように血が流れていようともその地獄に喜ぶ物好きはほんのわずかだ。

今度はよねが桂場に向きなおり言う。

いや、ほんの僅かだろうが確かにここにいる。

涼子や梅子、香子に轟、そこにいる全員が桂場を見据えた。

航一は笑みを浮かべて見守っている。

桂場は笑い、失敬と言い、仏頂面に戻り話を続ける。

撤回する。

君のようなご婦人が特別だった時代はもう終わったんだな。

すると寅子。

はて?いつだって私のような女はごまんといますよ。

ただ時代がそれを許さずに特別にしただけです。

寅子は桂場から桜の花弁を取り席に戻った。

そこへはるがやってくる。

寅子?どう地獄の道は?

最高ですと腕で大きな丸を作る寅子。

後ろを向いている寅子に航一が声をかけるが寅子は笑ってごまかした。

寅子が聞く。

ねぇ、皆さんにとって法とは何かしら?

虎に翼最終週の感想

終わっちゃいましたね、虎に翼。

朝ドラをこんなにしっかり見たのは初めてです。

虎に翼おもしろかったなあ。

心にぽっかり穴が開きました。

何か一部がなくなったような~。

私は、虎に翼のみんなから元気をもらっていました。

さよーならまたいつか!

はぁ寂しい。

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