新しい日曜ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」が2024年7月7日からスタートしました。
原作も読んでいますが、まだ完結していない物語です。
原作者の井龍一さんは思う存分オリジナルの展開にしてくださいとお願いしたとのこと。
原作とはまた違ったストーリー展開が楽しみですね。
ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の基本情報
ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の基本情報です。
放送局 | 日本テレビ系 |
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放送時間 | 7月7日スタート 毎週日曜 夜10:30~11:25 |
出演者 | 成田凌、吉川愛、小日向文世、黒木メイサ、萩原利久、野間口通る |
主題歌 | ざらめ/あいみょん |
あらすじ | マガジンポケットで連載されている原作井龍 一・漫画伊藤翔太による同名漫画をドラマ化。2017年とある屋敷で起きた少年少女監禁死体遺棄事件。白骨化した遺体の数は13体。刑事冴木仁が事件解明に乗り出した。謎が新たな謎を呼び、過去と現在が交差するクライムエンターテインメント。 |
公式HP | https://www.ytv.co.jp/furitsumore/ |
ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の相関図
「降り積もれ孤独な死よ」の第1話をわかりやすく相関図でまとめてみました。
ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」第1話のネタバレ
では、第1話のネタバレいってみましょう!
とぼとぼと裸足で雪道を歩く少年。
その少年は上下とも白い衣装を身にまとっている。
白い衣装には血がついている。
少年の右手にも血がついている。
その右手には包丁。
包丁からは血がしたたっている。
顔の左半分にあざがあるその少年は、荒い息を整え空を見た後、血まみれの自分の左手を見て少し微笑む。
2024年東京・月島美来失踪事件
失踪事件を調べる記者森燈子
記者の森燈子は失踪少女月島美来のことを調べている。
燈子は「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」というメッセージをマル横の少女たちに携帯で見せて、これって何かの歌詞かなと聞く。
少女たちはしらなぁ~いと答える。
次に月島美来の写真を見せて本当に美来ちゃんがどこに行ったのか知らない?と聞くが、少女たちは知らないってば、うちらたまにここであってつるんでるだけで友達じゃないからと立ち去っていった。
失踪事件を記事にしたい燈子
事件について記事にしたいと上司の緒方に言うが、緒方はそういうところに集まる子ってふわっと来てふわっと居なくなるもんじゃないの、飽きて家に帰っちゃったとかさと真剣に取り合おうとしない。
しかし燈子は美来ちゃんにはここ半年ほど話を聞いてたが、家には死んでも帰りたくないって言っていたことやマル横が唯一の居場所だったはずだからそれはありえないと言う。
それでも緒方は家出少女が1人行方不明ってだけじゃ記事にはできないかな、ほら結局読者が食いつくのってさ、パパ活女子とかホス狂いとか下世話なネタだからと言う。
それでも燈子は彼女たちの抱える問題はネタとして消費するようなものじゃ…と言うが、うんうんうん、分ってる、わかってるけどね~と煮え切らない緒方。
しかし、あれ、でもこれどっかで見たことあるなと何かに気が付く緒方。
この詩ですかと携帯のメッセージのことを燈子は聞くが、緒方はそれじゃなくてと美来の写真が写っている方を見た。
警備員・冴木仁
とある工事現場。
冴木仁はそこで警備員として働いている。
燈子が冴木のもとにやってきて、週刊文苑の森燈子と申しますと名刺を渡す。
そしていう。
私は今マル横に集まる少年少女の取材をしていてい、その中の1人が行方不明になっていて。
それで冴木さんにお聞きしたい…。
冴木は燈子の話をさえぎり、なんの話かわかりませんが、仕事中なんでと立ち去る。
そんな冴木の背中に向かって燈子は叫ぶ。
あの事件とつながりがあるかもしれないんです!
立ち止まる冴木。
話し続ける燈子。
7年前に灰川邸で起きた殺人事件。
冴木さん関わってましたよね、刑事として。
振り向く冴木。
2017年の山梨・灰川邸事件
山梨県警富士山北署の刑事・冴木仁
山梨県警では自分の机に座り両手を合わせうつむいて何かを考え込んでいる冴木仁の姿。
すると後ろから女性警部補の五味が声をかける。
冴木って神様とか信じるタイプだっけ?
何すか急に?と冴木。
五味、いや、それよくやってるからと冴木のポーズのことを話す。
あ~、それともあれか、恋人つなぎの趣味レーション的な?とさらに五味がいった。
冴木はそんな中学生みたいなことしませんよと答える。
五味は言う。
な~んだ、ついに冴木も人肌恋しくなったのかと思った。
その面なんだし、そろそろ彼女くらい作れば?
それを聞いた冴木。
五味さん、そういうの散々自分が言われて嫌な思いしてきてますよね。
自分は言わないでおこうってなりませんか、普通?
ならない、と五味。
そして続ける。
私がした嫌な思いは下の人間も等しくするべき。
最悪な理屈ですねと返す冴木。
刑事第一課に配属される巡査・鈴木潤
冴木と五味が他愛無い話をしていると、上司の川相がある男を連れてきて2人に話しかける。
彼は今日からうちに配属された鈴木潤だ。
川相から紹介された鈴木は地域課から来ました、鈴木潤です!と元気よく挨拶をする。
川相は冴木の下につけるからなと言うと、俺は1人の方がと言う冴木。
しかし川相はそう言うな、教育係も兼ねてるんだからと冴木に言うのだった。
がんばります!というやる気満々の鈴木に、ここのところ事件らしい事件はないんだよねという五味。
覆面の男による連続傷害事件
それを聞いた川相は連続障害事件に進展はないのか?と聞くが特にと答える五味。
捜査状況が書かれたホワイトボードにかけ寄っていく鈴木。
そして言う。
これって道で覆面の男に突然ボコボコに殴られるっていう…。
五味が答える。
そう、うちの管内で3年前から同様の犯行が全部で5件。
犯行は不定期、被害者の職業や年齢もバラバラ。
犯人は防犯カメラの一を把握しているのか証拠につながりそうな映像や写真はほとんどなし。
続いて川相が言う。
ここのところ発生はないみたいだが、次の事件が起こる前に捕まえないと面目が立たんだろ。
冴木も頼むぞ。
灰川十三の別荘
すると電話がなる。
冴木が出ようとするが、張り切った鈴木が電話を取るのだった。
大きな豪邸に出向く冴木達。
巡回していた警察官が、最近別荘地を狙った空き巣や強盗が多いため、注意喚起のビラを巻こうと回っていたら、この豪邸のガラスが割られるなどして荒らされているのを見つけたと言う。
この豪邸の所有者・灰川十三と連絡が取れないし、中に声をかけても反応がないという。
行きましょうかと中に入る冴木達。
冴木は屋敷の中を見て回る。
部屋の中にはたくさんの布団が敷かれている。
壁には子どもが書いたような絵が数枚飾られている。
壁に飾られている絵画・ゴヤの我が子を食らうサルトゥヌス
一枚の絵画を見ている鈴木と通報してきた警察官と合流。
その絵画を見て冴木は不気味な絵と呟くと鈴木が『ゴヤの我が子を食らうサトゥルヌス』ですねと説明する。
絵、詳しいんだと冴木。
鈴木は答える。
いや全然です。
でもこれは不気味な絵として結構有名ですよ。
本物は海外の美術館にあるはずなんで多分これは複製画ですかね。
冴木は争った形跡はないし、留守中に空き巣が入ったってところですかね、そっちはどうだったと鈴木に聞く。
鈴木は人は見当たらなかったが気になる場所が…という。
厳重に鍵が欠けられている屋敷の地下室
鈴木はその場所へ冴木を連れていき、これって地下室の入口ですよねと言う。
冴木はこのあたりの住宅じゃ珍しいものじゃないと言いながらも、その入口に厳重に鍵がつけられていることに疑問を感じる。
鈴木が映画だとこういう扉の奥には大体…と言うと、現実とフィクションは違うからと言いながら冴木がカギに触れるとすぐに壊れた。
中に入る冴木と鈴木。
床がきしむ。
冴木が懐中電灯で壁を照らすとそこには子どもが書いたような絵が描かれている。
ベッドもある。
突然ドサッと音がする。
白骨化した遺体の山
鈴木が突然腰をぬかしたのだ。
そこには白骨化した遺体の山があった。
そして、壁には赤いインクで何かのシンボルのようなマークが描かれている。
署に戻って地下室の状況を報告する冴木。
遺体の数は全部で13体。
死因や身元特定には時間がかかりそうっすね。
続いて五味が言う。
ただ、鑑識から気になる情報も入っています。
骨格や身に着けていた衣装から遺体はどれも未成年、つまり子どもじゃないかって。
それに扉の内側には中からこじ開けようとした痕跡があった。
恐らくだけど、子どもたちは生きたまま地下室に閉じ込められ必死に出ようともがいていた。
骨には目立った外傷もないようだしあの地下室には水や食べ物の痕跡もなかった。
子どもたちの死因は餓死かも。
それを聞いた川相。
餓死…。
屋敷の持ち主灰川十三のこと
川相は屋敷の持ち主である灰川十三については何か分ったか?遺体が灰川の子どもという可能性は?と聞く。
五味が答える。
灰川には婚姻歴がないので子どもはいないかと。
じゃぁ一体この子たちは誰なんだと疑問に思う川相。
鈴木も調べたことを報告。
近所でも聞き込みをしましたが、灰川十三はもともと人付き合いのあるタイプではないそうで、特にここ5~6年は姿すら見ていないそうです。
子どもを殺して行方をくらましたってことかと呟く川相。
そして言う。
とにかく今は遺体の身元確認と灰川十三を見つけることが最優先だな。
面々は各々のデスクにもどるが、冴木だけは険しい顔つきでホワイトボードをじっと見つめていた。
覆面の男現る
シーンは変わり、夜の帰宅時間、歩道橋から降りてくる男。
その男に突然殴りかかる覆面の男。
山梨県警を訪ねてきた蓮水花音
またシーンは変わり、豪邸から13人の白骨遺体が見つかったとニュースで流れている。
山梨県警に向かう1人の女性。
その女性は、灰川邸事件のことで話をしにきた蓮水花音だった。
冴木が対応する。
冴木が花音にどういった?と聞くと、あの屋敷に住んでいた灰川十三は私の父なんですと花音は答えた。
目を見開き驚く冴木。
取調室で話を聞くことに。
コーヒーを差し出す冴木をじっと覗き込む花音。
何か?と冴木が聞くと、すみません、これ癖でと答える花音。
冴木は花音に話を聞く。
蓮水花音と灰川十三の関係
花音は話す。
実は父と言ってもあの人とは血のつながりも戸籍上のつながりもないんです。
ただ私にとっては父としか言いようがなくて。
どういうことでしょうと冴木。
花音が語りだす。
刑事さん、ティッシュペーパーって食べたことありますか。
父と出会ったのは今から16年前。
その頃の私はその日一日を生きのびられるかどうかそれすらままならない毎日でした。
いわゆる育児放棄ってやつです。
うちは母子家庭で水商売をしていた母は私をおいて男の家に入りびたることも多く、お金もろくに置いて行ってくれなかった。
だから食べものがなくなると食べられそうなものは何でも食べた。
父と出会ったのもそんな日で。
花音と灰川が出会った時の回想シーン
外で雪を食べようとしている花音。
そんな花音に傘を差して歩いていた灰川が声をかける。
俺だったらやめておくね。
雪っていうのは見た目はきれいだが中身はバイ菌だらけ何だよ、お嬢さん。
コツコツと花音に近づく灰川。
花音は灰川の顔を見て驚く。
灰川の顔半分には大きなあざがあった。
灰川は花音にチョコのわくせいというお菓子を渡す。
花音はそれを一心不乱に食べる。
花音の顔についているあざをみつけ、灰川はその顔のあざどうしたと聞く。
花音はあざをとっさに隠した。
そんな花音に灰川はついてこいと言う。
花音は恐る恐る灰川についていくと、そこはスーパー。
灰川は花音に今から俺がやることをよく見ておけと言う。
灰川はお菓子をポケットに入れ、次は自分でやってみろと花音に言う。
花音は、でも、盗むことは悪い事でしょと言うと、灰川が誰が決めたんだ?と聞く。
みんな?と花音が答える。
すると灰川。
みんなの決めたルールが一度でもお前を守ってくれたか?
ルールは自分で決めろ、飢えて死ぬか取って生きのびるか好きな方を選べ。
それを聞いた花音はお菓子売り場に向かって歩き出す。
あたりを見回す、そしてさっとお菓子を盗ったのだ。
冴木と取調室で話をしている現在
花音は続ける。
それからも父は万引きの手ほどきをしてくれました。
おかげで飢えることはなくなった。
それを聞いていた冴木が蓮水さん・・、それは…と言いにくそうに話す。
花音が言う。
もちろん万引きは犯罪ですし決して許されることじゃない。
でも当時の私にとってはそれが唯一の生きのびる方法だったんです。
それに、何かを教えてもらう経験は初めてでうれしかった。
だから「父」と呼んでいると?と冴木が聞く。
すると花音。
いえ、それだけじゃなくて…。
私たちは6年前まで本当の家族のように一緒に暮らしていたので。
出会ってしばらくたったころ、父は自分の屋敷に私を連れて行ってくれたんです。
屋敷に行った時の花音の回想
灰川、今日からここがお前の家だ。
周りを見渡す花音。
するとお父さん!お父さんおかえりなさい!と子どもたちがぞろぞろと二階から降りてくる。
そこには、花音以外にも子どもたちが4人いたのだ。
東優磨がシチューを熱いから気をつけろよと花音にもってきてくれた。
テーブルに置かれるなりがっついて食べ始める花音。
パンにもかぶりつく。
その様子を灰川と子どもたちがじぃっと見ている。
それに気が付き手を止めた花音。
すると神代健流が優磨のシチューが美味しかったんだよと言うと、優磨がだろ?と言い、子どもたちが笑う。
それを見ていた灰川が食べようかと言うと、みんなはぁ~いと返事をして席についた。
冴木と取調室で話をしている現在
冴木が聞く。
それって自分の屋敷に誘拐したってことですか?
花音が答える。
誘拐?法律上はそうなるのかもしれませんね。
冴木が子どもたちは全部で何人いたか覚えてますか?と聞く。
花音は私ががきた当初は5人、でも最終的には全部で19人の子どもが住んでましたと答えた。
19人?と冴木は驚いた。
蓮水の話についてみなで議論する山梨県警のメンバー
県警のメンバーはモニターで取調室の様子を見ていた。
そこにいったん冴木も戻ってくる。
五味は19人も子どもをさらってたなんて目撃情報一切でてきてませんよと不思議がる。
それに対して川相。
あの付近は別荘地で人もまばら。
近所付合いもなかったとなれば陸の孤島のような場所だ。
隠し通すことも不可能じゃない。
そして鈴木。
じゃぁ、13体の遺体は19人の子どもたちの誰かってことですか?
五味は答える。
その可能性は高い。
蓮水さんの話が本当なら、灰川十三は子どもたちを手名付け屋敷に連れ込んで監禁して殺したやばいやつってこと。
そのころ、少し離れたところから灰川邸宅を見つめる灰川の姿があった。
灰川十三は犯人ではないという花音
冴木が再び取調室の花音のもとに戻り、お父さんについてもう少し聞かせてくださいと言い、今彼がどこにいるかご存じですか?と聞く。
すると花音はいいえ知りませんと答える。
では最後に会ったのはいつどこで?と質問を変える冴木。
すると花音が言う。
刑事さん、父は犯人ではありませんよ。
今日はこれを伝えたくて来たんです。
父の元で暮らしていた子どもたちはみんな私と同じような子どもたちでした。
虐待や育児放棄を受けていたと言う意味です。
父は傷ついた子どもたちに救いの手を差し伸べていただけ。
もし遺体があの屋敷で暮らしていた子どもたちなんだとしたら、我が子のように大事に思っていた子どもたちに父が手をかけるわけありません。
これ遺体の身元確認に役立つといいのですがと1枚の写真を見せる花音。
それは6年前あの屋敷で最後にとった家族写真で父と19人の子どもたち全員が写っていると言う。
最後?というのはと聞く冴木。
花音が答える。
理由はわかりませんが、6年前父は突然屋敷での共同生活を終わりにするといって、子どもたちはみんなばらばらになったんです。
子どもたちの名前のメモも鞄から出す花音。
写真に映る冴木の弟・蒼佑
その写真をじっと見ていた冴木が何で?と呟く。
そして花音に彼は?と写真を見せて聞く。
花音は答える。
彼は瀧本蒼佑と言います。
確か私の次に屋敷に。
彼がどうかしましたか?
冴木は俺の弟ですと言った。
花音や、モニターで見ていた山梨県警の皆は驚いた反応。
捜査から外された冴木
特別捜査本部が設置され、まずは子どもの遺体が写真の子どもたちかどうか確認を急ぐことに。
川相が本部から廊下にでると、何で俺が捜査から外されなきゃいけないんすか?と納得のいかない様子の冴木がやってくる。
川相が身内に事件関係者がいるとわかった以上チームに置いておくことはできんというのが本部の判断だと言う。
冴木は弟が殺されたかもしれないのに黙って見てろっていうんですか!?と食い下がる。
川相の隣にいた五味が、冴木!川相さんを攻めるな、上からの命令なんだから仕方ないだろと冴木を咎める。
やりきれない様子の冴木。
さらに五味は言う。
だいたい、冴木に弟がいたなんて初耳なんだけど。
蒼佑とは異母兄弟
冴木が答える。
小さいとき母親が病気で死んで、父親が再婚して、蒼佑が生まれたんです。
腹違いってことかと川相。
冴木ははいと答え、それに俺は、死んだ母方の冴木家に12の時に引き取られたんで、戸籍上ではもう他人でと説明する。
川相は、ちなみに最後にあったのはいつだ?もう連絡はとれないのか?と聞く。
冴木、10年前に父親が事故で死んで、その葬式であったのが最後なんで、本人の連絡先はわかんないですと言う。
そうか、と川相。
そして五味。
冴木、心配なのはわかるけど、ここは頼もしい先輩たちに任せな。
それにあんたには他に仕事がある。
例の傷害事件。
昨日富士木町で同じような事件があったらしい。
向こうの担当刑事から協力を要請されると思うから、この資料に目を通しておいて。
五味は冴木に資料を渡した。
冴木に蒼佑を探しに行こうと言う花音
その様子を見ていた花音。
煙草を吸いながら幼き頃の蒼佑を思い出している冴木。
そんな冴木に花音が突然話しかける。
捜査から外されたら蒼佑を探しに行っちゃ駄目なんですか?
すいません、先ほどお話が聞こえてしまって。
でも駄目なんですか?家族なのに。
警察官である以上命令を無視するわけにいきませんと答える冴木。
すると花音。
冴木さん、ルールって守るためにあるんでしょうか?
ルールって本当は正しい行いをするための道標としてあるべきなんじゃないでしょうか。
ルールは自分で決めろ。
何か迷うことがあったら私は父のこの言葉を思い出すようにしているんです。
冴木は少し笑いながら、そんな犯罪者にとって都合がいい言葉に刑事が動かされると思いますか?といい、タバコの火を消して、失礼しますと立ち去った。
蒼佑を探しに行こうとする冴木
冴木が車のキーロックを外し運転席に乗ろうとすると、そこにまた花音がいた。
花音は動かされているじゃないですかと言うと、冴木は何なんですかあなたと困っている。
そんな冴木をよそに、花音は一緒に連れて行ってください、蒼佑は何年も生活を共にしてきた大切な家族なので、私も安否が知りたいと言ってきかない。
だめに決まってるでしょ、帰ってくださいと冴木が言うも、花音は無理矢理車に乗り込みシートベルトをして行きましょうと言う。
冴木が降りてくださいと言うと、あなたが内緒で単独行動しようとしていること戻って伝えてきましょうか?どうします?と花音が言う。
すると、冴木は観念したようにエンジンをかけて車を走らせた。
連絡は取り合わないと決めた子どもたち
冴木が向かったのは蒼佑の母親が住んでいるはずの家。
ノックをし由香さん仁ですと呼びかけるが応答はなかった。
冴木は花音に大事な家族ならあなたこそ蒼佑の連絡先を本当に知らないんですかと尋ねる。
花音は言う。
6年前に家族がばらばらになる時に連絡は取り合わないって決めたんです。
あの屋敷での生活ははたから見たら犯罪ですし、全部秘密にするために。
もぐもぐお菓子を食べている花音。
冴木がじっと見ると、すみません私だけ、食べますか?と言い花音は冴木にもお菓子をすすめる。
冴木はすかさずいえ結構ですと断るが、花音もお菓子を下げない。
冴木は何ですか?と聞くと、花音はそれっておほんとにいらないってことでいいんですか?と聞く。
ほんとに要りませんと言う冴木に、ならよかったとにこりとしてお菓子を下げる花音。
花音は郵便受けに気が付きヒントがあるかもしれないと調べ始める。
すると蒼佑の母・由香の職場が分り2人はそこへ向かった。
蒼佑の母
あの人のお葬式以来だよねと由香は冴木に話す。
はいと答える冴木。
由香は仁君本当に警察官になったんだねと感心して言い、今日はどうしたのと聞いた。
冴木は蒼佑のことで聞きたいことがあって、あいつ今どこにいるんですか?と尋ねると、由香は突然そわそわしてどこって?どうして?と聞き返す。
その仕草を見て冴木は何かあったんですか?と心配する。
冴木のスマホが鳴る。
五味からだった。
電話に出ると、今どこ?と五味に聞かれる。
ちょっと、と言うと、ちょっとってどういうことよ?勝手に単独行動してないよねと五味は言う。
冴木は単独行動はしてないです、そっちこそ何か弟のこと分ったんですかと聞き返す。
五味はいや、それはまだだけどと言うと、じゃぁ俺のことはいいから捜査に集中してくださいと冴木。
するとがしゃんと物音がする。
その方向を見ると由香が居なくなっていた。
あわてて由香を追いかける冴木。
由香は路地裏を逃げる。
冴木は由香を追うが遠くにいってしまっている。
あきらめてたばこを吸おうとしていると、目の前を自転車に乗った花音が通り過ぎる。
そして花音が由香を捕まえた。
自転車はちょっとお借りしただけなのでもとにもどしておきますとあっけらかんという花音だった。
冴木は由香に近づきながらなんで逃げたんですかと話しかける。
冴木がふと自分の首筋をかこうと手を首の後ろにまわすと、由香が怯えた様子でほんとにごめんなさい!悪いのは私です!蒼佑何も悪くないんですと鞄で顔を覆った。
蒼佑現る
冴木は俺はただ蒼佑の安否を知りたくてと言うと、突然蒼佑がやってきて、冴木の目の前に立ちはだかった。
冴木が「蒼佑!?」とびっくりする。
そして言う。
ニュースで見なかったか?屋敷で子どもの遺体が13体見つかったって。
それについて調べてたらおまえもあそこに住んでたっていう情報がはいった。
何でお前があんな場所に?
すると蒼佑。
わかってるくせに。
事情聴取ならまた今度にしてくれる。
できればあんたじゃない人で。
冴木が待てよ蒼佑、何か困ってることがあればなんでも俺に…。
それを聞いた蒼佑は今更兄貴面かよと冴木の胸ぐらを掴む。
そしてとっくの昔に俺を置いて逃げ出したくせに、今更何言ってんだよ!ふざけんなよ!と冴木をののしる。
蒼佑は冴木の胸ぐらから手を離し、由香に帰ろう、母さんと声をかけた。
冴木は後悔しているような悲しそうな表情で去っていく蒼佑たちを見ていた。
花音の癖
冴木が花音にちょっと出る前にいいですかととタバコを吸う。
花音はお菓子をぼりぼり食べながら冴木をじっと見つめる。
冴木もまた花音を見つめ返すと、すみません、またじっと見てましたかと花音が言う。
はいと答える冴木。
花音は説明する。
多分これ…、子どもの頃についた癖なんです。あの頃の私はたまに帰ってくる母の機嫌を損ねないように表情から必死に感情を読み取ろうとしてました。
まぁ結局何を言っても殴られるんですけど。
結果的に人の気持ちとか自分の感情もよく分らなくなってしまって。
不快にさせたらすみません。
すると冴木。
俺の方こそすいませんでした、今日。
あなたも蒼佑と積話があったろうに、そういう空気にできなくて。
花音は、大丈夫です、蒼佑の姿が見られたのでそれで、冴木さんもよかったですねと言う。
何が?と冴木が聞くと、蒼佑の無事を確認すると言う当初の目的は達成できたわけですからと言うのだった。
蒼佑との別れのシーン
自宅に戻りシャワーを浴びている冴木。
蒼佑との別れのシーンを思い出していた。
車に乗り去っていく冴木。
蒼佑はお兄ちゃん!お兄ちゃん!と泣きながら車を追いかけてきた。
灰川邸事件について分ったこと
山梨県警では鈴木が灰川邸事件についてわかった事を冴木に伝える。
やはり見つかった13体の遺体は全て灰川邸で暮らしていた子どもたちでした。
また、最初の被害者の死亡時期は2012年。
最後の被害者の死亡時期は2014年ってとこらしいです。
犯行は2年にわたって順に行われたってことですね。
それを聞いた冴木。
蓮水さんは6年前の2011年に家族がばらばらになったって言ってたよな。
灰川は一度屋敷から遠ざけた子どもたちを1人ずつ連れ戻して殺したってことか?
そうなりますね、と鈴木。
すると後ろから鈴木の肩をわしづかみにし何勝手に捜査情報をもらしてんだよと五味。
あせる鈴木をよそに、冴木はすいません、コイツが勝手にと鈴木のせいにする。
まったく、とあきれる五味だが、遺体の身元が分ったことで逆に生き残った6人も分ったと言う。
生き残った6人
五味はその6人の話をする。
蓮水花音
瀧本蒼佑
東優磨
沖島マヤ
川口悟
神代健流
この6名のうち、神代だけはまだ所在がわからない。
しかし残りの5人には話を聞けたという。
そしてその5人は皆口をそろえて灰川十三は犯人ではありませんと言っているというのだ。
しかし五味は、まぁ連中が何と言おうと灰川十三ホンボシである線は揺らがないけどと言うのだった。
冴木はでもこの事件まだ裏がありそうな気がしませんかと何かを考えている。
瑕面の男
花屋で働く花音の横を帽子をかぶった白いTシャツ・ジーンズ姿の男が通り過ぎる。
少し先で立ち止まり花音の方を振り返って見ている。
その顔には瑕。
灰川十三捕まる
そんな頃、見回り中の警察官が灰川十三を見つけていた。
手を挙げてゆっくりと警察官のほうを向く灰川。
その手のひらには遺体現場に残されていた謎のマークと同じマークが描かれていた。
2024年東京・喫茶店で話をする冴木と燈子
冴木と燈子は喫茶店にいた。
冴木が話す。
俺に何が聞きたいんですか?
俺はもう刑事でも何でもないし。
あの事件は解決してる。
本当ですか?と冴木に資料を見せる燈子。
その資料よく見る冴木。
その資料に映る月島美来の手首には遺体現場の地下室に残されたマークと同じマークの刺青がほられていた。
本当にこの事件はもう終わったんですか?と改めて冴木に問う燈子。
うつむいてじっと考えこんでいた冴木は顔をあげて燈子を見た。
冴木仁の背景に迫る!なぜ警察官をやめたのか?原作はどうなってる?
ここからは原作やこの先のストーリーのネタバレにもなるかもしれないので、ご注意ください。
2017年には刑事をやっていた冴木ですが、2024年には刑事をやめているようで警備員になっていましたね。
その理由は何か!?
そもそも、原作では2024年の事件は描かれていないんですよね。
13体の白骨遺体の事件についてのみストーリーは進んでいきます。
これもまた奥が深くどんどん想像を超えた方向に事件は進んでいくので、ぜひ原作も読んでほしいところです。
そして、原作での冴木は父親から虐待を受けていました。
虐待の暴力の連鎖なのか、自分のように虐待を受けている子どもを助けたいと思ったからなのか、冴木は子どもを虐待している親を次々に襲います。
そのことに先輩の五味は気が付いていました。
しかし、今回で最後にしておけと公にはしなかったんです。
暴力事件を繰り返している冴木ですが、五味が公にしなかったので原作では冴木は刑事をやめていません。
ちなみに私が読んだのは49話までです。
さて、ドラマの冴木が刑事をやめている理由ですが、原作と照らし合わせると、冴木が覆面の男なのではと私は思っています。
そのことが明るみに出て責任をとってやめるのか、やめさせられるのか…。
でも、原作者の井龍さんはオリジナルの展開にしてくださいと公式HPのコメントにあるので、もしかしたら全く違ってるかもしれませんね。
その後原作でも蒼佑の死後、冴木も辞表を提出していることがわかりました。
でも川相が預かっている状態で、また復職が可能ということになっているんだそうですよ。
ドラマ「降り積もれ孤独な死よ」の感想
原作はこれからまた新たな展開に突入という感じで毎回次が待ち遠しいのですが、ドラマはドラマでどんな風に進んでいくのか楽しみです。
まず原作にはない少女失踪事件、これがどう原作の事件に絡んでいくんでしょう。
原作との違いをじっくり堪能したり、ドラマオリジナルの展開にハラハラドキドキしたり、ちょっと怖い事件だけど、毎週日曜日夜10時半が待ちきれません♪
まとめ
今回は2024年7月から始まった「降り積もれ孤独な死よ」第1話のネタバレと感想をお伝えしました。
見逃してしまった人、あそこってどうだっけ?とちょっと確認したいことがある人など、いろいろな方のお役にたてるとうれしいです。