2024年4月からはじまった朝ドラ「虎に翼」。
第12週では桂場が寅子との約束を守り、寅子は女性初の裁判官となります。
しかし寅子は裁判官と兼務して家庭局の仕事も引き続き行うことで多岐川と一緒に全国を回ったりとさらに忙しくなります。
そんな矢先、花江と一緒にずっと家を守ってきたはるが亡くなってしまうのでした。
第13週では広報月間としてさらに活躍するとらちゃんが見ものです。
虎に翼の基本情報
虎に翼の基本情報です。
放送局 | NHK |
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放送時間 | 毎週月曜~土曜 朝8:00~8:15 |
出演者 | 伊藤沙莉、森田望智、松山ケンイチ、沢村一樹、滝藤賢一、三山凌輝、土居志央梨、戸塚純貴 |
主題歌 | さよーならまたいつか!/米津玄師 |
あらすじ | 昭和のはじめにできた日本初の女性専門法律学校。その卒業生から初の女性弁護士が誕生します。主人公の寅子もその1人として日本中から注目されあこがれの存在に。日本初の女性弁護士で後に裁判官になった1人の女性の人生が描かれます。 |
公式HP | https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/ |
虎に翼第13週「女房は掃きだめから拾え?」の相関図
虎に翼第13週に関係する人たちを相関図にしてみました。
虎に翼第13週「女房は掃きだめから拾え?」あらすじ
虎に翼第13週「女房は掃きだめから拾え?」のあらすじです。
人手不足のため「特例判事補」になった寅子(伊藤沙莉)は、仕事が増えて大忙し。多岐川(滝藤賢一)は家庭裁判所の存在を広く全国に知ってもらうため、「愛のコンサート」の開催を一方的に決定。その担当を寅子に指名したため、寅子はますます忙しくなる。そんな中、遺産相続の案件で家裁を訪れたのは、なんとあの梅子(平岩紙)だった。担当弁護士として轟(戸塚純貴)とよね(土居志央梨)がつくことになり、相続問題に明るい兆しが見え始めるが―。
NHK虎に翼公式HP
虎に翼第13週「女房は掃きだめから拾え?」61話~65話までのネタバレ
自分より格下の家から妻をもらうのが良い。
そうすることで親戚付合いなど苦労しないですむから。
虎に翼第13週のネタバレです。
虎に翼(61)6月24日(月)放送のネタバレ
昭和24年4月、はるがなくなり2か月近くがたとうとしている。
仕事をしながらそのまま机に突っ伏して眠ってしまっている寅子、なかなか起きてこない直明を花江が慌ただしく起こしてまわる。
寅子も直明も飛び起きる。
生活は変わり、寅子は特例判事補になったことでますます忙しい生活を送っている。
特例判事補とは人手不足のために作られた制度で、判事がする仕事を特例で行える。
優未は幼稚園に通いだし、花江一家と一緒に寝ることが増えた。
家のことは花江がすべて切り盛りしているが、慣れないことに失敗もしてしまい落ち込む花江。
寅子と直明はここのところ帰りが遅くなり家のことを任せっぱなしでごめんねと花江に謝る。
しかし花江は寅子には仕事、直明には勉強のことだけを考えて家の事はまかせてと言うのだった。
優三の写真に寅子と優未は大きな声で挨拶をし急いで出かけるだった。
この日は家庭裁判所にとって新たな門出、東京家庭裁判所の独立庁舎がついに完成したのだ。
新庁舎設立のパーティーが開催される。
そこで寅子はささやかではありますが粗餐をご用意したのでと客人たちに飲み物や食べ物をすすめる。
すると突然多岐川。
ささやかじゃぁ駄目なんだ。
救われるべき人に手が生き届いておらんのが事実。
オードブルのエビを食べようとしている桂場に向かって多岐川がさらに言う。
おい、桂場、何ひと事のような顔をしている。
これは募集しても募集しても人員が増えないせいでもあるんだ。
人事課の怠慢だろ、こりゃ。
気にせずエビを食べる桂場。
そんなことはおかまいなしで、多岐川は言う。
というわけで、今月から3ヶ月家裁広報月間とする。
寅子、はっ!?
招かれていた星長官は何か策があるのかね?と多岐川に聞く。
多岐川、寅子や小橋・稲垣・汐見の肩をだき、愛のコンサートですと言う。
事務室に戻った寅子たちは何ですか?広報月間って、初耳ですよ?と多岐川に詰めよる。
すると今さっき思いついたんだと言う多岐川。
汐見は思いついたら発表する前に相談してくださいよと言い、稲垣もそうですよと同調する。
愛のコンサートですって何する気ですか!と皆戸惑い憤慨している。
そんな皆に多岐川、だから、愛の裁判所を世に知らしめるコンサートだよ!と言う。
それを聞いた小橋は誰が準備するんですか?みんな手いっぱいですよと納得できない様子。
多岐川は、なんとかなるさ、俺たちならば、なっ!とお気楽モード。
みんなうんざりした表情。
それを見た多岐川、なんだ、不満か?
寅子、いや、不満ではないですが、これ以上忙しくなるのは・・・。
君、もう音を上げるのかと桂場がやってきた。
そして続ける。
多岐川さんのお守りは適任だと思ったんだがな。
それを聞いた多岐川。
何を言っている。お守りをしているのは俺だ。
するとすかさず寅子が、それには異議を申し立てたいですねと言うのだった。
そんなやりとりを聞いていた星長官が楽しそうでなによりと入ってくる。
久藤がそこが彼らの素敵なところですと話す。
星長官と桂場・久藤は汐見の出産祝いを持ってきたのだった。
汐見と香子の間に薫というかわいい女の子が誕生していたのだ。
星長官は楽しみにしているよ愛のコンサートと言って去っていった。
猪爪家では花江が寅子に、じゃぁますます忙しくなるわねと言う。
寅子は家の事任せきりで申し訳ないわというと、ううん全然大丈夫と花江は答えた。
すると横から四の五の言わずに働けよ、寅子が稼がなきゃみんな困るんだからさと髪をきちんと整えて身なりもしっかりした道男の声。
笑う寅子。
直人も何でお前普通にうちで飯食ってんの?
俺がいると楽しいよな優未と道男がいうと優未は大きな声でうん!と返事をする。
直明が道男に聞く。
どう?お寿司屋さんの修業は、大変?
道男は答える。
今までに比べりゃ毎日極楽だよ。
おっちゃんがずぅっとしゃべっててうるせぇけどな。
皆フフフと笑う。
花江は遠慮しないでいつでも遊びに来てねと道男に言う。
お母さん道男がいると嬉しそうだねと言う直治。
そりゃこんな色男前にしたらな、ねぇ花江ちゃん、と冗談を言う道男。
皆が笑う。
楽しそうな食卓だった。
翌日から愛のコンサートの出演者を探し回っている寅子。
どうせならどぉんと派手な歌手がいいなぁ、小橋くんどう思う?と小橋にリストを見せる多岐川。
小橋、えぇ~…どれも捨てがたいですねと答える。
続いて多岐川は稲垣くん、いない、あれ?
寅子もいないことに気が付い多岐川は2人はどこいった?と言うと、汐見が家庭裁判所の手助けに行きましたよと言った。
相談室には戦争で生死不明となった人の失踪宣告・本籍を失った人の就籍・遺児との養子縁組などさまざまな事情を抱えた人たちが日々相談にくる。
順番を待ちきれなかったのか、あんた終わったならさっさとどきなさいよと言ってずかずかと勝気な女性が寅子の前に座る。
ずっと妾をやっていたが、その旦那が突然なくなったという。
せめて遺産くらいもらわないと割に合わないでしょと言う女性に寅子は言う。
大変申し上げにくいのですが、お妾さんには遺産相続の権利がなくてですね。
女性はにやりとしてバックをあけ、だからね、遺言を残してくれたのと遺言書を寅子に見せた。
そして続ける。
俺が死んだらこれを家庭裁判所に持って行って検認をしてもらえってと。
遺産を相続する権利がある人達の立ち合いのもと家庭裁判所において遺言の存在と内容を確認することを検認と言う。
亡くなった遺言者の名前は大庭徹男、梅子の旦那だ。
それを見た寅子の心はずっとざわついている。
会議室に妾のすみれと大庭家一同が集まる。
その中には梅子。
祖母の介助をする光三郎も大きくなっていた。
光三郎はそっと寅子に会釈した。
長男の徹太が時間がもったいないからはじめて下さいと言う。
寅子が遺言書を読み上げる。
その内容は妾の元山すみれに全財産を遺贈するというものだった。
徹男の母・常はなっ!と声をあげる。
すみれは笑う。
常はそんなばかな遺言がありますか!?と大きな声で言う。
次男の徹次もそうだあほらしい!と続く。
長男の徹太は内容を確認する。
そして言う。
どうせその女が偽造したに決まっている!
寅子は今この場では遺言書の有効無効は判断できないと言うと、徹次はそんな!じゃこれから俺はどうやって生きていけばいいの?いっそ戦死すればよかったと投げやりになる。
するとそんなことを言う徹次の頭を徹太が叩いてメソメソするな男のくせに!と叱る。
それを悲しそうな表情で見ている梅子。
全部お前のせいだ!とすみれに襲いかかる徹次。
手を出すなと徹太。
静かになさいと一括する常。
そしてすみれにあまりいい気になるんじゃありませんよと言った。
民法が変わる前は長男の徹太が全ての財産を相続することになっていたが、変わってからは妻が三分の一、残りの三分の二の財産を息子たちで均等にわけることになる。
しかし、それは正式な遺言がない場合の事だ。
梅子は光三郎を手招きして耳打ちをする。
光三郎が梅子の話を皆に伝える。
新しい民法によれば、母と僕たち兄弟は父の財産の二分の一を遺留分として請求できるはずですと。
遺言書がある場合でもその権利は保障されていた。
常がそうなの?と寅子に尋ねる。
寅子はえぇそうですねと答える。
すみれが冗談じゃない!全部私のものよ、その権利が私にはあると叫ぶ。
何が権利だ10年間何不自由なく生きてきた、十分だろと徹太が返す。
すみれ、私は被害者よ!裏切られたの。
妻にしてくれつって言われてたんだものと反論。
常、徹太!訴えでもなんでも起こしてちょうだい、その女に一銭もくれてやるつもりはありませんよと冷たく言った。
寅子は、みなさん落ち着いてください、この遺言が有効かどうかを調べる手続き、そして相続にまつわる手続きをそれぞれ行っていただきますと皆に話した。
すみれは梅子をにらみつけ、本当に邪魔しかしない女ねと辛辣な言葉を投げかけた。
梅子は誰とも目をあわさずじっと座っていた。
虎に翼(62)6月25日(火)放送のネタバレ
会議室に一人残り梅子のことを考えている寅子。
若い女と結婚するからと夫に離婚を言い渡され、三男の光三郎を連れて家を出ると書かれた手紙を思いだしながら、何かしてあげたいと思いつつも、この案件の担当となった今、立場上踏み入ることはできないと思い詰める寅子だった。
するとノックが聞こえる。
梅子がトラちゃんと会議室に入ってきた。
そして、梅子は寅子に謝る。
さっきは嫌な態度をとってしまってごめんね。
まさかこんな場所で出会うなんて思わなくて。
トラちゃんが裁判所勤めだなんてびっくりだわ。
あの時はごめんなさいね。
梅子は頭を下げた。
寅子も顔をぐしゃぐしゃにしながら梅子さぁ~んと駆け寄って2人は再開を喜ぶ。
寅子は梅子を轟法律事務所に連れて行った。
梅子はしみじみ言う。
それにしても驚いた、まさかこの2人が弁護士事務所をねぇ~。
轟があぁいろいろあってなと泣きながら答える。
梅子は壁に飾っているマスターの写真を見ながら、マスター残念だったわねとよねに話しかける。
そして轟、とにかく!よく無事でいてくれた!うれしいぞ!と泣きながら言う。
そんな轟によねが、アホ!いつまで泣いているとと言うと、めでたい涙なんだから好きなだけ泣かせろと轟がもっと泣いた。
他の皆は、涼子さんやひゃんちゃんはどうしているのかしらと壁に書かれた憲法14条を見ながら梅子は言う。
寅子はひゃんちゃんの事を知りつつもそのことは言わず、どうしているんでしょうねと答えた。
すると、よね。
で、何がどうなってる?あんたはあの家を出たんじゃないのか?なんで今も大庭の家にいる?
梅子は言う。
あの日光三郎と一緒に逃げたけれど10日もたたないうちに見つかって、連れ戻されてね。
もう全ておしまいだと思っていた時、夫が倒れたの。
一命は取り留めたけれど体に麻痺が残って世話をする人が必要となった。
離婚届はまだ提出されていなかった。
だから…
よねが続ける。
離婚は取りやめ、あんたがあのクソ男の世話を?
そして梅子、光三郎のそばにいていいという条件でね。
寅子、そんな、それで梅子さんは10年以上もと言いった。
梅子は話す。
恥ずかしくてみんなに知らせることもできず、ごめんなさい。
頭を下げる梅子に、寅子が言う。
私うれしかった、さっき梅子さんが光三郎ちゃんに耳打ちしたとき。
梅子さんは新しい民法がきちんと頭に入っているんだなって。
そんな、買いかぶり過ぎよという梅子。
寅子は時間を見て、あっ!私戻るわね!と突然大声をあげ、梅子を見て、梅子さん、全て終わったらまたゆっくりお会いしましょうねといい事務所を足早に出ていった。
寅子が出ていった後の轟とよねの言い合いを聞き、笑いながら懐かしいわという梅子。
戻ったみたい、私の人生が一番輝いていていたあの頃にと言うのだった。
寅子は梅子の件を大学の同窓生である私がこのまま担当してもいいのでしょうかと浦野に相談する。
浦野は言う。
浦野は人手不足だから仕方ないでしょう。
それにこのまま親族間の話し合いや調停でことが済むかもしれない。
このような家事審判の場合、調停委員が間に入りそれぞれの言い分を聞く調停が行われまとまらなければ裁判官による審判に映ることになる。
そこへ多岐川がやってきて家庭局の仕事をおろそかにしては困るという。
寅子はおろそかにしたつもりはありませんが…申し訳ありません、昔の知り合いに会いましたと答える。
すると多岐川、なら仕方ない、じゃぁ行くかと笑顔で言う。
寅子、あの、どこへ?
多岐川、愛のコンサートの会場探しに決まってるだろ!とテンション高めに言うのだった。
夜も遅くなりただいま戻りましたと家庭局に戻る寅子と多岐川。
狙った会場は抑えられたと上機嫌の多岐川。
寅子はでもどうするんですか?まだ出演者も決まっていないのにと不安をぶつける。
多岐川、彼女がいいんじゃないかと言いながら東京ブギウギを口ずさむ。
福来スズ子なんて呼べるわけないでしょとあきれ気味に言う寅子。
小橋に、佐田、家庭相談は?と言われハッと我に返る寅子、慌てて向かった。
猪爪家では子どもたち4人が夕飯を食べる。
奥の部屋では花江が洗濯物をたたんでいる。
すると直治がお味噌汁をこぼしてしまう。
直人が何やってんだよと怒ると、直明がそう怒るなよ、わざとじゃないんだからと片づけようとする。
花江がやってきて、いいわよ、私がやるから、みんな食べちゃってと言う。
炊事場でも花江が1人で片づけをしている。
そこへ直明がやってきて、僕がやるから少しは休んでよと花江に言うが、花江は平気と断る。
そんな花江を気遣い、直明はでも…と言うが、直明ちゃんは勉強に集中!ほら、ごはん食べてきてという花江だった。
大庭家では轟とよねが遺産相続について話し合いに立ち会っている。
そして梅子に頼まれ、遺書に書かれていた証人について調べたところ、住所として書かれている場所には全くの別人が住んでいたと言う。
常がどういうことなの?と聞くとよねが答える。
住所が間違っているか、証人が実在しないか…。
轟が詳しく説明する。
遺言者が遺言書を書けず聞き取りで遺言書を作成する場合、証人3人以上の立ち合いが必要です。
内容が正確であることを確認した後、確証人が署名捺印しなければならない。
証人を偽造したのならば、当然のことながら遺言書は無効。
そしてよね。
それどころか、有印私文書偽造罪に問われるおそれもある。
反論があれば聞くけどとすみれを見るよね。
すみれはなぁんだもうばれちゃったかと認める。
常は徹太、そのなんとか罪でコイツを訴えてちょうだいと冷たく言い放つ。
するとすみれ、だっておかしいじゃない、徹男さんが愛していたのはこの私なのよと言う。
徹次が訴えてやると言う。
それを聞いていた光三郎、みんなもうやめようよ、これ以上争いあうのはと言う。
するとすみれ。
10年徹男さんに尽くしてきたの、少しくらい分けてくれたっていいじゃない!
常が静子さん帰ってもらいなさいと徹太の嫁に言う。
静子がすみれをご案内いたしますと玄関につれていこうとするがすみれは帰らないと言って席を立とうとしない。
轟がひとまずこれで法律上の相続人だけになったわけだと梅子にそっと話すが、梅子はこれからよと言うのだった。
やっとすみれが出ていき、親族のみになる大庭家。
すると徹太が皆に言う。
お前たち、それと母さんも…遺産を放棄しろ。
大庭家は俺が守っていく。
徹次、は!?なんでだよと納得いかない様子。
すると徹太。
徹次、お前は何年も働きもせず家で食っちゃ寝してるやつに渡す金はない。
それを聞いた徹次は俺はお国のために戦って傷までおったんだと言うが、大した傷でもないのに甘えるな!という徹太は言う。
そして光三郎にも学生のお前に大庭家の財産を管理するのは無理だと言う。
光三郎がでも…というが、常もまた徹太に任せるのがいいでしょうと言い切る。
そして常は続ける。
あなたたちを育てたこの私が言うのですから間違いはないわ。
静子、お義母さんもおばあちゃまも私が最後までお世話してあげますのでと何か裏がありそうに言う。
そして徹太。
そもそもこの家の財産は長男である俺のものになるはずだったんだ。その権利が俺には…。
ないですよ、とすかさずよねが言った。
そして続ける。
民法が改正されたことくらい弁護士なんですからご存じですよね?配偶者が三分の一、直系卑属である息子のあなたたたちが三分の二を当分にする。
すると徹太、部外者は引っ込んでてくれないかと言う。
それを聞いたよねは食って掛かろうとするが、轟が眉間にしわをよせ悔しそうな顔をしながらよねを止めた。
徹次、でも、その女が言う通りだ!母さんだけ遺産を放棄すればいい、それを俺たちでまた三等分すればみんな得するじゃないか!と都合のいいことを言う。
それを聞いた梅子は、少し悲しそうに下を向き、そしてその後轟達を見て、そして顔を上げて私は放棄しませんよと静かに言った。
それを聞いた徹太が、かぁさんまで何てこと言うんだ!父さんがいたら何て言うかと言うのだった。
話し合いでは決着がつかず、家庭裁判所の調停に持ち込まれることとなった。
虎に翼(63)6月26日(水)放送のネタバレ
調停では調停員が各々の事情や希望の分割方法を聞き助言や提案をして解決を目指すが、長男の徹太は主張を変えない。
調停員の長峰が寅子に報告する。
なんというか皆さん少々頑固といいますか。
頑固?と寅子。
根元が続ける。
長男の徹太さんが全く譲らず、自分が全てを相続する、大庭家を守るの一点張りでして。
長峰、この件に限らず長男が相続を独り占めしようとする案件のまぁ多い事多い事と嘆く。
それを聞いた寅子が言う。
大庭家の皆さんは他のご家庭より法律が変わったこと、その意義を知っているはずなんですけどね。
まぁ知ると理解は別もんですからな、そう簡単にこの国に染みついた家制度の名残は消えんということですと困り顔で言う根元だった。
家庭局では、あぁぁ~っと頭を抱える寅子。
そんな寅子のことがいちいち気になる多岐川が言う。
こじれてるのか?そうなら調停は不成立になる。
その時こそ君の出番じゃないか。
審判で樹っていを出す役目が待っているんだから。
でもその時は立場上友達の味方は出来ませんという寅子。
そりゃそうだ、じゃぁ君にできることは何もない、弁護士を信じたまえという多岐川。
そうですよねと寅子。
轟法律事務所では轟が後はまかせておけ、梅子さんはここまで耐えてきたんだ、当然遺産をもらう権利があると話している。
そして続ける。
息子さんとはうまく交渉できるように策は考えるからな。
よねもうなずく。
梅子は言う。
私はともかく、遺産が息子3人に平等に相続されるようにしたいの。
長男の徹太は夫に瓜二つの正確に。
次男の徹次は戦地から戻ってよりさけに溺れてひねくれてしまった。
三男の光三郎はお人よしが過ぎる子で…。
それぞれ心配なところがたくさんあるの。
だからこそ、3人手を取り合って生きていってほしい。
どんな子でも自分の息子はかわいいかと轟が言うと、そうなっちゃうのかしらねとうなずく梅子。
とにかくね、息子たちの誰かが損することのないようにしたいの、お願いしますと梅子は轟とよねに頭を下げた。
猪爪家では夜遅く帰宅した寅子が、優未の寝顔を見ながら優しく頭を撫でている。
花江もそっとやってくる。
かわいいわねと花江。
うん、かわいいという寅子。
そんな寅子にお夜食食べるでしょという花江。
寅子はありがとう、いただこうかなと言った。
花江は寅子に道男が持ってきてくれたというお稲荷とお味噌汁を出した。
道男が練習で作ったお稲荷だというのを聞いて、どうりで私が作ったおいなりさんみたいだものと笑う寅子。
花江はそんな道男のことをかわいいわよねと笑い、お漬物も切ろうかしらと立ち上がる。
寅子がずいぶんご機嫌ねと直明にいうと本を読んでいた直人が道男が来たからだよと答える。
それを聞いた寅子はおばあちゃんに代わって気にかけているんでしょと言う。
すると直人。
俺には分かる、恋は人を笑顔にする。
そのセリフを聞いた寅子と直明は直人を見て、そして吹き出してしまう。
花江が道男を?まさか!と寅子。
すると直人は昔おばあちゃんも言ってた、まさか寅子と優三さんが一緒になるなんて、人間何があるか分らないってと。
それを聞いた寅子と直明、ちょっと固まる。
大庭家では梅子が徹次にお酒とおつまみをふるまいながら言う
お父様のお知り合いでね、事務仕事の手伝いを探していらっしゃる方がいて、徹次さんにもどうかと思ってと言う。
すると徹次は傷が痛むんだよと聞く耳を持たない。
そんな徹次に梅子が続ける。
お勤めは毎日じゃなくてもいいんですって。
それでも徹次は俺のことなんてどうでもいいくせにと憎まれ口を叩く。
梅子はそんなわけないでしょというが、嘘だね、俺を置いて逃げたくせにと言う徹次。
黙ってしまう梅子。
そこへ光三郎がやってきて言う。
僕覚えてるよ。
あの日徹次にいさんが母さんと一緒に行きたくないって言ったんじゃないか!
それを聞いても徹次は、だとしても子どもを置いて逃げるだなんて!と言う。
梅子は、そうよね、ごめんなさいと頭を下げた。
徹次、謝ればすむと思って…今思えばあそこから俺の人生狂いだしたんだ!と甘えたことを言い出す始末。
光三郎がもうやめようよ!これ以上お父さんたちのまねしてお母さんいじめるのはと止めに入る。
俺は別にいじめてなんてという徹次。
なら昔みたいに戻ろうよ、一緒にお母さんがにぎってくれたおにぎり食べてた時みたいにという光三郎だった。
そしてまた調停の日。
今回は調停委員に頼まれて、寅子も裁判官として出席することに。
根元が言う。
では、長男の徹太さんは遺産を全て相続する代わりにご家族の面倒を見ていくおつもりだと。
徹太は言う。
えぇ。恥ずかしながらこの中でまともに社会に出て働いておりますのは私だけです。
まぁ恐らく彼らでは遺産の管理もできないかと。
それを聞いた徹次がそうやってすぐ人のことをバカにして!と言う。
光三郎、やめてよ、ごめんなさい、続けてくださいと謝った。
長峰が、では続いては大庭常さんお願いしますと言う。
常が言う。
私は徹太には面倒を見てほしくない。
それを聞いた徹太がはっ?何を言ってるんだよ!おばあちゃん、家督を継ぐのは俺って言ってたじゃないか!と常に言う。
落ち着いてくださいと言う寅子。
常は梅子を見て、梅子さんあなたが悪いんですよと言う。
私…ですか?と梅子。
常が言う。
あなたが徹太の嫁をきちんとしつけないから。
あの嫁は口答えばかりで私のことをバカにしている。
あの子の世話になんか絶対になりたくない。
徹次が確かに義姉さんきついからなと言うと、徹太がお前は黙ってろ!と言う。
長峰が常に、ではどなたの扶養に入りたいとお考えですか?と問うと、常は、そうね、光三郎がいい、だから、光三郎により多く相続してちょうだいと答える。
徹太がコイツはまだ学生じゃないかというが、常は言う。
あと数年すれば立派な弁護士になりますよ、それに光三郎が行くところには梅子さんもついていくでしょう?何せ家出の時も一緒に連れていくくらい可愛がっていますからね。
今まで通り、私と光三郎の世話をしてもらいましょう。
それを聞いていた梅子。
ちょっとまって下さい、お義母さん。
光三郎の気持ちを無視して勝手なことを言わないでください。
光三郎はいいよ、僕は、と言う。
梅子が光三郎?と心配そうに言う。
すると光三郎。
僕もお義母さんとおばあちゃんをお兄さんたちには任せられない。
徹太と徹次はお前…と言う中、常は嬉しそう。
光三郎は、ただし、おばあちゃんがお母さんに意地悪しない、命令しないって約束してくれるならねと付け加える。
常は、おばあちゃんは意地悪だなんて…と言うと、光三郎は約束できる?と常に聞く。
僕もうお母さんに辛い思いをしてほしくないんだと光三郎。
常はいいですよ、約束しましょうと答えた。
光三郎は寅子や調停委員に頭を下げた。
大庭家が帰った後、長峰はいやぁ立派な坊ちゃんでしたね、お母を守るんだという強い意思を感じましたと感心する。
しかし長男は到底納得しませんよ、このままじゃ審判に回さざるをえないと根元が苦言を言いうが寅子は光三郎や梅子のことを思いほっこりしていてあまり聞いていない様子だった。
家庭局の屋上では1人ベンチに座る寅子。
離婚も親権を得ることもできなかったけど、光三郎ちゃんを立派な青年に育てたんだねと嬉しそうに梅子の事を思っている寅子。
だぁぁぁ~っっ!と大声をあげる。
中からは何事だと稲垣が出てくる、続いて小橋や汐見も。
そして、多岐川、佐田君、あぁ~あぁ~言ってるところ悪いけど、君に言わねばならんことがあってなと言う。
すると寅子。
ご心配なく。審判になっても私情に流されたりは決していたしません。
すると多岐川。
俺が言いたいのは、今度俺と一緒にラジオに出てもらうってことだ。
寅子、あっそうですか、分りましたと状況を呑み込めずあっさり返事をする。
しかしすぐ我に帰りえっ!?ラジオ?と驚くのだった。
家で寅子は花江に話す。
花江はすごいわ、ラジオだなんてと感心する。
寅子は家裁の広報月間の一環でね、でもあくまでも私は多岐川さんのおまけだけど、と説明する。
だとしてもすごいわ!絶対に家族みんなで聴きましょうねと言う笑顔の花江。
そしてねぇ?何を着ていくのと寅子に言う花江?
寅子は、特に考えてなかった。ラジオは声だけでしょ。
駄目よ、特別な日は着飾らなくちゃ、だって、その方が楽しいじゃないと言う花江。
それもそうねと言う寅子、あくびをしながらも私も何か手伝うと花江に言うが、トラちゃんは早く寝て、疲れたでしょ、健康第一よという花江。
花江の事を気にしつつも、お言葉に甘えさせてもらおうかなと去っていく寅子。
花江はぽつんと1人縫物を続けるがその姿は少し寂しそうだった。
虎に翼(64)6月27日(木)放送のネタバレ
寅子と多岐川が代議士立花幸恵とともに出演したラジオはご婦人向けの情報番組だった。
寅子や家族、裁判所の面々が吹聴して回ったおかげもあり、彼女を知る多くの人間が聞くこととなった。
家庭裁判所の役割を伝える寅子。
連日か弱いご婦人方が相談に来ていると?と聞かれると、寅子は答える。
私はご婦人方をか弱いとは思っていません。
裁判所を訪れるご婦人は世の中の不条理なこと、つらいこと、悲しいこととたたかってきた、戦おうとしてきた戦いたかった方たちです。
すると立花代議士が続ける。
でも、すべがなかった。
寅子、その通りです!と言い続ける。
それが法律が代わり、家庭裁判所ができて、やっと戦うことができる、報われることができる、誰かの犠牲にならずに済むようになった。
私は女性たち自ら自分の幸せをつかみ取ってほしいと祈っていますし、そのお手伝いができたらなと常々思っています。
そして多岐川、つまり愛の裁判所なんですよ、家庭裁判所はと言う。
愛の裁判所、国民の裁判所と連呼しおおいに皆に知ってもらう。
そして多岐川が告知した。
来月家庭裁判所主催のコンサートを開催致します。
どなたか有名歌手の方ご出演お待ちしております。
猪爪家でも皆で聞いていた。
優未はおかあさんすごい!と喜び、皆がすごかったねと喜んだ。
寅子と小橋は戦争孤児の委託先が決まったことに安堵し、ラジオ効果なのかなど話しながら路地を歩いている。
すると小橋が路地裏で抱き合う男女を見つける。
寅子はじろじろ見るのはやめなさいよと言いながらふと目をやると、すみれと光三郎だった。
寅子はすぐ轟法律事務所の行きよねと轟に報告。
よねはどいつもこいつもクソだな、男っていうのはと嘆く。
それを聞いた轟が男を全部ひとまとめにするな!と言う。
寅子はこんなの私抱えきれないわと言うと、抱える必要はない、はっきりさせるだけだとよね。
寅子は、でも、そしたら梅子さんが…と言うが、あきらめろ、どうあがいてもあいつは傷つくしかないと言うよね。
やりきれない皆だった。
大庭家では光三郎とすみれの話になっている。
徹次が最近頼もしかったのは恋の力ていうやつかと言うと、常がおぞましいと言う。
徹太はいつの間にそんな仲になったんだと光三郎に聞く。
それは…と光三郎が口を濁す。
すると、すみれが言う。
だからさっさと逃げればよかったのよ、2人で駆け落ちしようって言ったでしょ。
でも、それじゃお母さんが不憫だって。
私から見ればお母さんに寄りかかられちゃって光三郎さんが不憫だったわ。
すみれは梅子を睨む。
梅子は光三郎、何かの間違いよね?光三郎?と聞く。
下を向いてうつむいている光三郎が顔を上げ梅子の方を見て、お母さんはすみれさんを誤解してると言う。
梅子は一息飲み込んで、彼女はお父さんのお妾さんで…と言葉を絞り出す。
光三郎が言う。
彼女はこうやってしか生きてこられなかったんだよ。
悪いのはお父さんだよ!ずっと彼女を縛って!
梅子、でも…。
光三郎が続ける。
仕方ないじゃないか!好きなんだ。
僕が彼女を幸せにしたいんだ。
それを聞いた轟とよねは目をつぶりやりきれない表情。
すみれが、ごめんなさいね、いつもあなたから大切なものを取り上げてしまってと梅子に言う。
梅子の表情は悲しそう。
常が、徹太!この女を引っ張り出しておくれと指示する。
それを光三郎が止めようとし、もみ合いになる。
轟が止に入る。
そんなやりとりの中、梅子はだんだん声をあげて笑いだす。
梅子、フフフフフ、フフフフフ、その声は次第に大きくなりアハハハハハ!アハハハハハ!
息子たちはじめそんな梅子の様子に一同が驚く。
笑っているが涙を流している梅子。
梅子は一息ついてはぁ~と呼吸を整えて言う。
もう駄目、降参。
白旗を振るわ。
徹太、何をわけのわからないことをと梅子に言う。
梅子は続ける。
だから負けを認めると言っているの。
私は全部失敗した。
結婚も家族の作り方も息子たちの育て方も妻や嫁としての生き方も全部!
光三郎が悲しそうな表情でお母さん話聞いてよと言う。
そんな光三郎に梅子が言う。
いいのよ光三郎、あなたは自分が選んだ道を進めばいい。
それをとやかく言うつもりはないわ。
するとすみれがにやにやしながら、だって、良かったわねと光三郎に言う。
光三郎がすみれさんは黙ってて!と強く言う。
梅子は皆に向かって言う。
私は全てを放棄します。
相続分の遺産も、大庭家の嫁も、あなたたちの母としての務めも!
ぜぇ~っんぶ捨てて、私はここから出ていきます!
強い眼差しで言う梅子。
常が梅子さん、私を捨てるのかい?と梅子を見る。
すると梅子は民法第730条について話し出す。
直系血族及び同居の親族は互いに助け合わなければならない。
常、何だい・・それどういう意味だい?と弱弱しく尋ねる。
すると梅子。
お義母さんのことは兄弟3人で話し合いなさい。
黙る兄弟3人。
梅子は息子たちに言う。
育ててあげられなくてごめんね。
でも、お互い誰かのせいにしないで自分の人生を生きていきましょう。
梅子は立ち上がり、ご機嫌用!と言い放ちくるりと後ろを向いて襖をあけて意気揚々と出ていくのだった。
そんな梅子に笑ってついていくよね、その後を慌てて追う轟も声を上げ笑っていた。
ラジオ局では多岐川が殿様判事ライアンの使い方にもっと早く気がづくべきだったなと言い、ライアンは笑う。
寅子は意味がわからず、はて?もう少しきちんと説明していただけませんか?と言う。
ライアンがある女性に声をかける。
やぁりつ子!
それは茨田りつ子。
寅子も驚く
りつ子があら、ライアンさんご無沙汰ねと声を返す。
ライアン、今日も麗しいね。
律子、その軽薄さ相変わらず下品ね。
ライアン、フフフフフ、ねぇ昔のよしみで僕の頼みを聞いてくれない?とウィンクをしながらりつ子に言う。
りつ子が頼み?と怪訝な顔をすると、多岐川が、できればそのまま一枚よろしいですかな?
何を?とりつ子。
その立ち姿、実にぴったりなんです、ポスターに、と説明しながら写真を取る多岐川。
りつ子、さらに困惑し、何?これ?
こうして、ライアンの広い交友関係に愛のコンサートに茨田りつ子の出演が決まった。
家庭裁判所のポスターのモデルも快く引き受けてくれた。
大庭家の一件について長峰と根元から報告を受ける寅子。
妻の梅子さんが相続を放棄されました。
その途端、3人の息子さんが3等分に財産を相続することで合意しましてな。
驚き声も出ない寅子だった。
竹もとでは梅子さん、よくきてくれたわねとおかみが声をかける。
また竹もとの味を楽しめるだなんてと梅子も楽しそう。
そこへ寅子と花江がやってきた。
梅子と寅子はお互いの名を呼び抱き合って喜ぶ。
花江とも15年ぶりに再開しとてもうれしそうな梅子。
三人でおしるこをおいしそうにすする。
花江が私までお邪魔しちゃってごめんなさいと言うが、梅子は私花江ちゃんいお会いできてとってもうれしいと言うのだった。
さらに梅子は、よねさん達も誘ったけど、仕事が山積みなんですってと言った。
梅子は今、轟法律事務所に居候していたのだった。
轟法律事務所では轟がよねに、よかったのか、行かなくてと声をかける。
よねは、机に向かい、手を動かせ、手をと言うのだった。
寅子は大庭家の遺産分割について家庭内で行われることになり調停は取り下げられたと梅子に話す。
最後の挨拶には息子たち3人できたのだとか。
梅子はこの先も話し合ってうまくやるでしょう、あの子たちはなんだかんでおばあちゃん子だしねと話す。
寅子が梅子に民法第730条について聞く。
すると梅子が民法第730条について梅子は腹が立ったと言う。
扶け合うって言葉でまた全部私のような人間に面倒を押し付ける気だなって。
だから息子たちに押し付け返してやったの法律は本当に使い方次第だわね。
と笑う梅子。
寅子も笑い、なんだかこの感じ懐かしいなと言う。
学生時代を思い出す寅子。
梅子もまたとらちゃんと法律談義できるなんてねと嬉しそうに言うのだった。
虎に翼(65)6月28日(金)放送のネタバレ
竹もとで梅子と花江とともにおしるこを食べて話を楽しんでいる寅子たち。
多岐川から寅子宛に電話がかかってきて、寅子は呼び出されてしまう。
梅子と花江に挨拶をして去っていく寅子。
寅子が去った後、花江はとらちゃんも梅子さんも本当にすごいと言うと、梅子は私は何もすごくないわと言い続ける。
この先人生を振り返ったときに女子部で学んでいた時が一番幸せだったといって死んでいくのは嫌ってそう思っただけ。
花江は言う。
昔毒饅頭をつくったことがありましたね。今
あれを作ったときと同じ気持ちだわ。
私だけ結局かわってない。
私だけなんだか自分の役目を果たせてない。
すると梅子がお茶を置き、話なら聞くけどと花江に言う。
花江は話し出す。
とらちゃんのラジオを聞き終わったとき、息子に言われたんです。
回想シーン
直人、お母さん、道男と一緒になってもいいよ。
花江、どうしたの急に、変な事言って。
直人、だってお母さん道男のことが好きなんだろ?
花江、私が?えっ?そんなわけないでしょ。
直人、だって道男が来るとうれしそうじゃないか。
花江、それはね、道男が来るとでてくるのよ、夢に直道さんが。
直治、お父さんが?
寅子と直明、あっははははと笑う。
花江、きっと嫉妬しているのかもね。
寅子がほらね、勘違いだったでしょ?と直人に言う。
直明、でも直人ずっと道男とのこと心配してたんだよ。なぁ。
直人、それでお母さんが笑って暮らせるなら、とらちゃんが言ったみたいに幸せを掴んでほしいなって。
現在に戻る
花江が言う。
お義母さんが亡くなって、私、家を守らなきゃ、家族を支えなきゃって必死で、でもきちんとできなくって落ち込んで…。ずっとひどい顔してたんだと思います。
ただでさへ大好きなおばあちゃんが亡くなってつらいのに余計な心配かけて。
すると花江。
いい母なんてならなくていいと思う。
自分が幸せじゃなきゃ誰も幸せになんてできないのよ、きっと。
それを聞いた花江の目には涙がこみ上げた。
コンサートの日がやってきた。
楽屋で衣装を合わせるりつ子。
寅子が手伝っている。
ロングドレスの裾がほつれている。
寅子が裁縫道具を出す寅子。
それといっしょにお母さんお仕事がんばってねという優未が書いた手紙も出てきてしまう。
それを見たりつ子はあなたお子さんいらっしゃるのと寅子に尋ねる。
寅子ははい、娘が一人、夫は戦争で亡くなりましたので今は義理の姉たちが面倒をと答える。
そう、だからこうして働きに?とりつ子
寅子は言う。
それもありますが、この仕事が好きなんです。
正確には法律です。
憲法がかわってからより好きになりました。
全ての人達を平等に幸せにできる、困っている人達を手助けできる最高の仕事なんです。
りつ子はそれを微笑みうなずきながら聞いている。
はい、できました、と寅子。
寅子がつくろった部分を見て、ヘタねと言うりつ子にすみません、昔から裁縫はあんまりでしてと言う寅子。
するとライアンがりつ子、そろそろ行こうかと楽屋にはいってきた。
りつ子は寅子を見て言う。
ライアンさんから頼まれなくても、絶対に引き受けていたわよ、私。
あなたと同じ。この仕事が好きなの。
で、裁縫は苦手。
微笑みながらライアンと出ていくりつ子。
寅子は笑顔で見送った。
りつ子はステージに立ち歌う。
舞台袖で寅子や多岐川達。
講演後、りつ子はインタビューに答える。
家庭裁判所の方とお話させてもらったんですけどね、佐田寅子さんと言ったかしら、ずいぶんとおしゃべりな。
彼女まっすぐな目で、人助けを最高の仕事だなんていうの。
本気でそう思ってなきゃ言えない言葉よ。
東京在住の困ったご婦人方はぜひ佐田寅子さんをお尋ねになって。
ラジオでそのインタビューを聞いていた猪爪家。
直明、すごいな優未のお母さんは。
優未、うん、すごい!
直治、とらちゃんかっこいいね。
優未、うん!
皆が寅子をほめたたえていた。
すると花江、ちょっと聞いて、皆にお願いがあるのと言う。
そう言って、花江は向き直り、頭を下げながら、お願い手抜きをさせてくださいと言った。
おばあちゃんの代わりを完璧にやろうとするとやってもやってもやらないといけないことだらけなの。
私の一番の幸せはこう、ほっと一息ついた時に楽しそうに笑う皆を眺めることなのに。
だからほっと一息つくために手がまわらないことはみんなで手分けして助けてほしいの。いいかしら?
直治はすかさずうん!と答えて花江に抱き着く。
優未も抱き着く。
みんなうんうんとうなずいた。
家裁の広報月間は大盛況に終わった。
愛妻家の汐見は家に帰っていたが、寅子・多岐川・小橋・稲垣は七輪を囲み広報月間大盛況を祝して酒盛りが行われていた。
多岐川が寅子に歌をリクエストする。
寅子は一言挨拶し、十八番のモンパパ歌った。
多岐川の家では、汐見が娘をあやしていた。
すると、眠っていた香子が起きて、ごめんなさい、今夕飯をと支度しようとするが、汐見はいいからゆっくりして、それ、佐田さんが香子にだってと重箱が用意されていた。
香子が重箱を開けると中には梅子のおにぎり。
香子はおにぎりを食べる、頬を涙がつたう。
猪爪家では花江が笑顔で眠っている。
夢には直道。
花江が言う。
私にはわかる、直道さんがずっと側にいてくれてるって。
直道
分ってくれているって俺にはわかってたよ。
2人は笑顔で抱き合う。
七輪を囲んだ寅子たちは縁もたけなわだがさらに盛り上がる。
シーンはかわり、寝坊した!と朝慌てて起き上がり駆け出す寅子。
食卓に向かうと、ちょうど今起こそうとしたところだよと直明。
直明や直人・直治・優未が皆で朝食の支度をしている。
どうしちゃったのみんな?と驚く寅子。
花江がお義母さんは私みたいに皆に甘えるのは上手じゃなかったからねぇ、とお盆を持って居間にあがり、テーブルにお椀を並べようとする。
それを子どもたちがやるよと自ら並べだす。
そんな様子をほほえましく見ている寅子だが、飲み過ぎがたたってこみ上げてくるものが…口をおさえ急いで走っていく寅子だった。
虎に翼第13週「女房は掃きだめから拾え?」の感想
\お昼の放送まで、あと15分⏰/
— 朝ドラ「虎に翼」公式 (@asadora_nhk) June 26, 2024
🐯 #トラつばごはん 🪽
道男が練習で作ったという、少し不格好なおいなりさん。
「私が作ったおいなりさんみたい」
と寅子が言ってましたが、皮が破れてしまってますね😂
お昼ご飯にはぜひおいなりさんを🥢#朝ドラ #虎に翼 pic.twitter.com/keLeKD5aZx
虎に翼第13週は大庭家の問題でした。
梅子が納得し大庭家を捨てて前を向くことができて本当によかったなと思いつつも、最後まで憎まれ口のスミレには納得できない私です。
ああいう言い方しかできないんでしょうかね。
梅子を邪険にするそんなスミレのどこがいいっていうのか、光三郎は。
それはそうと、はるさんが亡くなってから家事を一手に引き受けパンク寸前になっていた花江も少し肩の荷が下りて一安心です。
道男も笹寿司で見習いとしてしっかりやれているみたいでよかったですよね。これからもちょこちょこ登場してほしいな♪